京大生の推し講義まとめ21-22前期

今年もお待たせしました、京都大学の《推し》講義をまとめたので公開します。
(時間割が組めるようになる4/2までに公開すると言っていたがわたしがキャパって無理だった…ごめんなさい…)

去年に引き続き、2020年度末にgoogleフォームを利用してアンケートを実施し、自分のtwitterや学部LINEとかで拡散していました。

今回の推し講義まとめは実際に自分が受けた授業と、このアンケートに基づいています。それなりの数・分野の講義を網羅できたのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。
引用部分が、「推し講義アンケート」回答からの引用です。
このページは2019-20のアンケートのデータもそのまま利用しています。去年は1年間オンライン講義だったので、2年前の対面の体験談が役に立つと思われ。

なお、これは「推し講義」のまとめであり、楽単のまとめではないです。紹介している先生は、やさしい先生が多いですが単位を取るのが楽とは限らないです。
やはり大学生には真摯に学問に向き合う姿勢が必要じゃないかなあ、と(自分が出来ているかといわれると苦しい者がありますが)。

あとすさまじく分量が多いです、いまワードカウンタは24824文字を示しています。しかもレイアウトが悪い。またいつか気が向いたら直しますが、とりあえずは頑張って流し見してください…

おすすめ講義凡例

講義名 先生 開講日時
分類 成績評価法 単位取得率

※単位取得率はへいほぅさん(@5ebec)のbotを参考にしています。
同一科目で複数教員が開講しているものも、担当の先生が2,3人だと参考に載せていますが全先生の合算であることに注意。
(あと去年から掲載しているものはめんどくさかったので去年の単位取得率を流用してたりする)

文系全共

創造行為総論A,B 武田 宙也 前期ー後期:金2
人社群芸術・文学・言語 平常点40%、試験60% 66.4%(A)

・すごい幅広く美術とか思想の歴史を学べる、先生の守備範囲が広い
前期がよりとっつきやすい美術系で、後期がより先生の専門らしき思想とクロスする系
どっちもよいぞ(対面)

芸術学・美学系で一番目にする先生。総論的に授業をしてくれるのでよい。知識の幅が広い。芸術と社会の関わりを丁寧に解説してくれる。
芸術学は1年かけて芸術史を社会との関わりの中で学ぶ。
創造行為総論は前期が芸術史(芸術学I,IIの内容を半分にしたものだと思う)、後期が美学史(芸術学や創造行為総論Aとはちょっと違って哲学的な思索の話)。
哲学を総論的に知っておくことは人文系のどの学問においても重要な気がする。僕も創造行為総論受けてたけどおすすめ。

言語認知論 谷口 一美 前期:木2
人社群芸術・文学・言語 平常点20%、試験80% 47.2%

・ゆるい。とにかくゆるさが一番の特徴である。これが魅力になる人もいれば、逆に退屈に感じてしまう人もいるだろう。認知言語学そのものはとても面白く、身近な話題に沿ったものなので万人受けすると思われる。1回の授業で進む量が少なくて退屈なのでもっと詳しくやっても良いと思っている。あまりに退屈な人は谷口先生の『学びのエクササイズ:認知言語学』を独学で読んだ方が手っ取り早いと思う。テストは意外と細かい所も聞いてくるので、ゆるい割には授業ちゃんと聞いていないと点は取れない。理論を大雑把に把握するだけじゃなくて、授業で紹介された例までちゃんと押さえるくらい勉強しておくのをおすすめする。(オンライン)

・先生がお茶目だった。(パンダのパペットが登場した🐼🐾)講義内容も興味深い。(オンライン)

認知言語学おもしろいね。私たちが普段使ってる言葉の不思議な用法・構造をちゃんと検討していくと変な感じがする。普段こんなこと考えずに言語使ってるから議論・説明難しいね。
ちなみにこんな形式的な科目が英語教職の必修だったりする。ぼくはそれで履修したんだけど普通に楽しかった。先生がコメントシートの議論とか世間で話題になった言葉とかを拾い上げる時間を十分に取ってくれてとっつきやすかった。
PandAは嫌いだけどこのパンダは許す。先生の替わりに授業進行してくれた。

日本国憲法 那須 耕介 21-22担当外
人社群法・政治・経済 レポート100% 67%

・法哲学を専門としているからか、社会現象の観点からの憲法を語り、とてもわかりやすい講義を行っている
たまに現代の政治的な問題について本質をついたコメントをする(対面)

うーん、”京大らしい”先生ですね
(その成立背景から、総人・人環には”京大らしい”先生が多い傾向にあります。このあたりもまたいつか詳しくまとめられたらと思っていますが。)
法とは何か、社会のシステム自体を考えることが専門の法哲学の先生。
日本国憲法の講義がレポート評価なの珍しい気がする。

21-22注記:今期那須先生は全共科目を担当しない
先生の講義を受けたければ総人の国家・社会法システム論IA

認知心理学I,II 齋木 潤 前後期:金2
人社-教育・心理・社会 試験100% 79.8%

・全学共通科目とは名ばかりで、なかなかマニアックな認知心理学を教えて頂ける。認知心理学全体の概論を教えて貰えると思って受けると腰を抜かすかもしれない。絶対に視覚科学、あるいは探索心理学とかに名前を変えた方がいい。認知心理学の概論の授業を受けたい場合は教育学部の授業を取ろう。マニアックとは言ったが、認知心理学、特に計算論的な認知心理学に進む人にとっては必ず触れることになる「基礎」を丁寧に教えてもらえる、しかも一般的な教科書ではあまりまとめられていないような内容を教えてもらえるので、その方面に進みたい人には非常におすすめする。テストは記述式で、大問が2つある。大問1は授業で説明されたある内容(3つくらい提示されてその中から1つ選択する)について概説する問題で、大問2は提示されたテーマについて自分の考えを論述する問題となっている。普段はテストだけで点数が決まるらしいが、ZOOM授業時は出席点も20%取っていた。(オンライン)

そう、京大の授業は基礎科目でちゃんと概論をやらないことが多いので注意。特に心理学は教・総人・文に先生がまたがっているので他学部のシラバスや授業も覗いてみた方がいい。
てか、これ人社なのね。神経科学の基礎の後に配置しそうになった。後述の論理学といい、大学の学問と高校の学問の整合性から、理系アプローチの人文・社会科目はけっこうあるので、文系アプローチが苦手な理系各位ぜひ。

ILASセミナー:視覚科学 齋木 潤 前期:水5
少人数群 平常点25%、レポート75% N/A

・実験をして、まず結果について考察したり議論して、その後答え合わせとして実験の結果を見て、その流れで講義を受ける、という感じ。脳波計とかfMRIとか見れる。生徒が主体的に考えたり学んだりする場がちゃんとあったので、楽しかった。(対面)

こちらは齋木先生の基礎演習科目。
実際に実験してみるのいいなあ。

神経心理学I,II 月浦 崇 前後期:月1
人社-教育・心理・社会 試験100% 52.2%

・心の働きや知覚が脳のどの部位に由来するか(脳機能局在)について、脳障害や脳機能画像法実験の例を通して学んでいく。認知科学(神経科学や心理学)を勉強したい人はほぼみんな取る授業というイメージ(とはいえ、そんなに「必須」な授業か?という気はしている)。前期は脳障害の方面から、後期は脳機能画像法の方面から、というスタンスだけど内容の重複がかなり多い(なのでⅠまたはⅡだけの履修でもそんなに問題ない)。レジュメは(先生曰く)不親切めに作ってあるからレジュメだけ見て勉強することは難しいので、授業への出席が必至。とはいえテスト(追試を除く)は○✕や穴埋めが中心で、授業を聞いてさえいればそこまで難しくは感じないと思う。(対面)

齋木先生と並んで京大の心理学理系アプローチの全共を担っている月浦先生の授業。ほんとに総人の心理学系のひとみんな取ってる気がする。

心理学II 永田 素彦 前後期:火2
人社-教育・心理・社会 試験100% 61.6%

・授業全体を通して色々な話題をバラバラに説明してるような印象があったけど、一応一貫したテーマとしては「人間の行動や意識を、個体としての個人の性質としてではなく、さまざまな”関係性”の産物として理解する」というものが通ってる。分かりやすく整理して明快に説明してくれるというよりは、具体例や反復を用いて物量で説明してくる感じ。スライドはクラシスに上がらないのでノート取るのは少し大変かもしれない。たまに鬼の記述量のスライドがあるので板書は紙に書くより写真撮ったりした方がいい。テストは単語問題と穴埋め問題でそんなに難しくないけど、穴埋めで「そこ穴にする?」みたいなのはあった。(対面)

こちらは文系アプローチの心理学。心理学Iは前述の齋木・月浦両先生が半分ずつ専門より内容短縮して担当する。科目のI,IIは前後期を表す場合がおおいけど、こんな感じで全然違うこともあるので注意。
心理学IIは次に紹介する大倉先生のも人気。

ILASセミナー :社会心理学 永田 素彦 前期:水5
少人数群 レポート等 N/A

・防災意識が高まる、社会心理学について少し考え方を学べる、課題は軽め、グループワークが多くて楽しい(対面)

社会心理学の実践アプローチを学ぶゼミ。
社会心理学(水1)は鬼単(cf.社会心理学の単位取得率45.4%)なので、永田先生の講義をとりたいならこれをとるべき…?(なお単位取得率が低いのは京大生が1限に起きれないだけという情報もあり)
あとこれは一般にいう「社会心理学」とはちょっと違うらしい…?

グループ・ダイナミックス 宮本 匠 前期:金2
総合人間学部 試験100% 73.4%

・講義の中で、授業内容を直接伝えるのでは無く、示唆的なことばで私たちに分かってもらおうとしていたのが、他の講義と違い新鮮だった。(オンライン)

変な講義だよねこの講義。でもこの講義が言ってることは凄い重要な気がする。社会科学における当事者性。
面白い授業かつ楽単としても有名。

心理学II 大倉 得史 前後期:月2
人社-教育・心理・社会 小課題30%、レポート70% 61.6%

・発達心理学と法心理学。アイデンティティがメインテーマ。前半は青年期を中心に人生の各段階における発達過程を心理学的に解説。特に、自分を見失う「アイデンティティ拡散」が主として扱われる。講義と自分が重なってめちゃくちゃおもろい。後半は支配が生む心理的影響や供述の不確実性を学ぶ。大倉先生のゼミも並行して受講すると尚よい。(オンライン)

さっき予告した大倉先生のほうの推しコメント。
このコメントとレジュメ見て好きな方選んでくれ。

ILASセミナー :発達心理学 大倉 得史 前期:月5
少人数群 レポート他 N/A
発達心理学基礎ゼミナール 大倉 得史 後期:月3
人社群ー教育・心理・社会  平常点40%、レポート60% 95.6%

・自己分析をする機会がたくさんあって、自分の持つ価値観や世界観、考え方について改めて考えることができる。大倉先生のコメントでハッと気付かされることがたくさんある。アイデンティティが拡散している人は最適。最高。大倉先生大好き(対面)

・講義が面白い。1人1人と向き合ってくれる。(対面)

・自己分析をするのが好きな人にはオススメ(オンライン)

・自己分析千本ノック。人にどんな態度取ってる?親友って何?愛って何?あなたの世界観は?他の人の自己分析も聞きながら、議論しながら、夢も分析しながら、徹底的に自分と向き合う。受講前と受講後では自分への解像度が桁違いなはず。刺さる人には鋭く刺さる劇薬ゼミ。(オンライン)

大倉先生はゼミ系・各論系に定評のある先生。
「主体性」の獲得過程が専門。
受講生自身の自己分析とその討論を中心にするゼミ形式の授業。
後期の基礎ゼミはより内面的な心理課程に注目する。
なお大倉先生は本当に大人気なので、去年総人生の専門登録の側でも履修制限がかかった。

精神分析学 松本 卓也 前期:金4
人社群-教育・心理・社会 試験100% 63.8%
精神分析I,II 松本 卓也 前後期:木2
人社群-教育・心理・社会 試験100% 54.4%(I)
精神病理学I,II 松本 卓也 前後期:水3
健康群-健康・スポーツ科学 試験100% 67%(I)

・高校範囲の倫理を一通り知っていれば(そこまで詳しくなくても、世界史を一通りやったくらいの経験があれば)それらが現代精神医療にどう関わっているか、また人間の心理の動きとどう関わっているか教えてくれる。(対面)

・フロイト・ラカンの精神分析学の研究を、現代社会の諸問題と関連して教えてくれる。(対面)

・雑談が面白い。授業内容も(個人的には)面白い。また評価方式が試験100%の講義であり、人によっては鬼単のように感じているらしいが、教科書持ち込み可であるため、ある程度勉強しておけば単位は容易に取得できる。(対面)

すっかり京大でおなじみになった名物教授。
話がめちゃくちゃ面白い(らしい、僕はオンラインで取ったので…)
京大当局に対する抗議集会とかでもよく顔を見る。
精神分析学が一番の基礎講義です。フロイトとラカンについて基礎を学びます。
精神分析Iはプラトンからドゥルーズまで、より総合的に様々な物事を検討します。IIは精神分析学より応用的なフロイトとラカンの講義です。
精神病理学は精神障害に対峙する臨床的な題材です。
まつたくの講義は「教科書持ち込み可なのに、試験が何もわからなかった」という声も耳にするので、ちゃんとした勉強が必要である(過度に心配する必要はなさそう)。

心の発達と問題行動の理解 船曳 康子 後期:木2
健康群-健康・スポーツ科学 平常点60%、小レポート40% 84.2%

・実際にあった凶悪犯罪を例に、精神障害などについて考えていくゼミ形式の授業。
どうしてその犯罪が起こったのか?という点について犯罪者の性格や育った環境をもとに学生同士で議論することが非常に楽しい。
さらに先生が優しく、評価も非常に優しい。ほんとに喋ってるだけで単位がくる。(オンライン)

船曳先生もゆるくて人気な先生。
松本先生とやってることかなり似てる気がするんだけど、総人の専攻だと学系が人科と認情分かれてるのでこのあたり専攻にしようとしている人はちょっと注意。

スポーツ実習IA、IB [バレーボール] 田中 真介 前後期:火2
健康群-スポーツ実習 いろいろ N/A

・先生が熱心でかわいい。積極的に交流の場を設けてくれ、学部を超えた友達ができる。ちょっとバレーが上手になる。運動する機会になる。(対面)

もはや人社でも何でも無いけど健康が続いたこの辺にとりあえず滑り込ませておく、配置はまた気が向いたら直す。

ILASセミナー :社会学I 柴田 悠 前期:金2
少人数群  平常点100% N/A
社会学基礎ゼミナールI 柴田 悠 後期:金2
人社群-教育・心理・社会 平常点100% 96.4%

・持ち回りで一人一回 自分の気になること に関する論文を紹介し、それをみんなで聞いてディスカッション(という名のおしゃべり会)をするスタイルなので、先輩や先生含めいろんな人の考えてることに触れられる(対面)

・いろんなことに興味を示してくれる、一見お堅そうに見えるけど話したら優しい、育メン(対面)

幸福論が専門の社会学の先生。
将来のことを考えると、総人生は社会学をとるなら柴田先生(木3,金3)か吉田先生(月3,月5)にしておくべき。社会学専攻にするときこの二人のどちらかに指導教官をお願いするので。全共科目からもかなり各先生の色が出てて雰囲気をつかめる。

社会経済システム論I,II 柴山 桂太 前後期:水3
人社群法・政治・経済 レポート100% 58.7%(I)

・勉強になってると実感できる授業。体系的であると同時に時事ネタ、参考文献も提供してくれる。(対面)

・豊富な知識に加えてしゃべりがうまいので授業を聞けば自然と知見が広がる。(自分に興味がある分野だからバイアスがかかっているかもしれない。ごめんなさい。)(対面)

・京大では珍しいナショナリスト。政治家、財界の重鎮との人脈がすごく、基礎ゼミではエピソードもきける(対面)

・”授業内容が、我々が依って立つパラダイムを意識的に反省する機会を与えてくれる。また、学生に対して大変寛容で、疑問を投げかけると、親身になって答えてくれる。(対面)

・コロナ前からグローバル経済の先行きを憂いていた、京大にしては珍しく保守論壇の先生
めちゃくちゃ話が面白いし、データを大量に投入した精緻な議論はすごい勉強になる(オンライン)

大人気先生、僕の周りのとってる人全員におすすめされてる。すごい。グローバリゼーションをキーワードに経済思想を説く。社会経済の変化を歴史的・理論的に考察する。
なお僕も今年取ったけどめちゃくちゃ面白かった。おすすめ!!!

政治学I,II 佐野 亘 前後期:木3or金3
人社群法・政治・経済 平常点15%、試験85% 52.0%(I)

・毎講義後に受講者はコメントシートを書きます。佐野先生は丹念にその内容を見てくださっていて、優しく、平易な言葉で解説して下さいます。
自分は法学部なので1回生の般教として受けていましたが、年次が進んで専門科目の政治学を学ぶにつれ、先生が授業で取り上げた内容や、問題意識の重要性に気づくようになりました。
もう4回生になりましたが、時間が許せばもう一度受けてみたい授業です。(対面)

ぼくも去年佐野先生の公共政策論Iをオンラインで取ってた。
確かにいろんな議論をちゃんと受け止めて、課題に返信をくれるいい先生。

人文地理学 山村 亜希 前期:木3
人社群-地域・文化 平常点60%、レポート40% 82%
地域地理学 山村 亜希 後期:火2
人社群-地域・文化 平常点60%、レポート40% 80.9%

・授業は先生自身の研究内容に関することで構成されており、オリジナルな話を聞ける。理系科目や法学などの一般的な話を聞く講義に比べて気持ちがこもって(?)おり、聞くのが楽しい。(対面)

・授業の内容がめちゃくちゃ面白いです、あと普通に先生は愛嬌があって可愛いと思います。(対面)

・都市の特徴を地形や地質などの様々な観点から見つめる講義。そのため、ブラタモリみたいで本当に楽しい!(オンライン)

文系の学生で大人気の山村先生。
人環所属のため、文学部生がよく悲しがっている。
実際に地形図を用いて作業しながら、人文地理学の視点、考察プロセスを学んでいくらしい。

自然地理学 水野 一晴 前期:火2
人社群-地域・文化 平常点30%、試験70% 79.9%

・テストは授業の雑談をメモすれば解ける。授業に全く関係ない内容の問題に配点が大きく、単位は来やすい。(対面)

・授業の終わりに200文字程度のコメントを書くだけで満点取れます(オンライン)

・先生が海外での経験をたくさん話してくださるが、その内容がどれもとにかく興味深い(オンライン)

変な成績評価、楽単としても有名な地理系の名物講義。
余談だが、この人の地理学入門書(シラバスの参考書欄を参照)はすごくわかりやすくておすすめ。

文化人類学I,II 岩谷 彩子 前後期:木3
人社群-地域・文化 平常点20%、試験80% 60.4%

・文化人類学?って遠い場所でフィールドワークとかして?その場所の歴史とか調べる学問でしょ?という偏見が吹き飛ばされました。あまりにも浅い理解だった。文化人類学は、人類について、私たちについて、先人たちが重ねてきた思弁の集合だと知れたのはこの講義のおかげです。理論から先生のフィールドワークの実体験まで多岐にわたる内容は、一般教養の名にふさわしいと思います。とにかく、深い学問。こんな書き方をすると浅く見えてしまうと思うので、気になった方は履修して自分の目でその深さを確かめてください。
ただ、初回から容赦なく専門用語を使ってお話されるので、本当に何を言っているのか分からないという時がたまにあります。個人的には「京大」みが強くて面白いと感じました。(オンライン)

いい講義、いい推薦文だな。文化人類学違う先生の受けてあんまり合わなかったんだけどこれ読んで受けたくなった。

科学論I,II 青山 拓央 前後期:月5
人社-哲学・思想 レポート100% 64%(I)

時間についての色々な角度からの話が聞ける。知覚やエピソード記憶についての話などもあり心理学系の話にも通ずるところがある。実生活に沿いながら理解できるので哲学の分野に疎い人でも割と理解できると思う。シラバス上では採点は厳しめと書いてあるが、授業内容をそのまま理解できればいい評価ももらえる。ちゃんと授業を聞いて期末レポート前に出る2回の宿題をやっておけば期末レポートもすぐに終わるので楽でもある。先生の声も味があって好き。対面で授業を受けたかったと思える授業であった。

ILASセミナー :科学論 青山 拓央 前期:火5
少人数群 平常点100% N/A

・人生が変わる, クリティカルシンキングが出来るようになる, 青山先生の考え方により近い距離で触れられる(対面)

・講義中本人が楽しそう(対面)

・議論が正確,質問には真摯に答えてくれる,考えさせられることをいっぱい言う,眼光が鋭い,とにかくめっちゃかっこいい(対面)

青山先生は議論がかっこよくてけっこう人気
なお、僕にはあわなかった。(科学論IIを受講)
科学哲学って、自然科学と形而上学の両側面からの注意深い議論が必要だと思うんだけど、過度に形而上学的というか、頭でっかちな議論になりすぎている気がする。
あとそんな感じで視野が狭い気がする割に採点が辛い、35点で落とした。
(僕がこの系等苦手なだけだとも思う)

論理学I,II 山口 尚 前後期:金3
人社群-哲学・思想 試験100% ※後述

・いわゆる「金3論理学」「山口論理学」と言うやつです。かなり人気の講座で、序盤は4共30が埋まる程人が居ます。
人社群に分類されていますが、内容的には数学的なところがあるので理学部の学生が非常に多いように感じます。
山口教授のレジュメはとても分かりやすく、このレジュメを完璧にすれば試験で満点すら狙えます。またそのレジュメにはポップなキャラクターが描かれており勉強の手助けをしてくれます。
教授自体も非常にユニークで明朗で学生思いの人で、この講義が人気である理由が分かるような気がします。(対面)

・理学部1回生の集会所
かわいいイラストつきのプリント
ジョジョのオタクは絶対ハマる(対面)

通称「山口論理学」。もう一人の先生の論理学、「木3論理学」「安部論理学」と合わせて論理学の講義は京大生の中で超大人気。
山口先生のほうが、雰囲気が緩く、話がわかりやすい。おすすめ。
ただし、コメントで「レジュメを完璧にすれば試験で満点すら狙えます。」とか書いてるけどこれは話半分に聞いておき、心してかかろう。いざテスト勉強する段になって、自分の理解度の低さに絶望する人多数。安部論理学と併せて単位取得率52.2%となかなかの鬼単。
ちゃんと理解すれば単位はくるから大丈夫…
※これを書いている筆者は安部論理学を60点ジャストで切り抜けました

ちなみに安部論理学のほうは、もう10年近く変わっていない簡素な過去問(簡単に解けるとは言っていない)で有名。自らの力で論理学を学ぶ自信があるひとはこちらをどうぞ。ちゃんと出来れば単位コスパ最高の授業。

倫理学I,II 佐藤 義之 前後期:金4
人社群-哲学・思想 小テストによる 77.7%

・授業に行って話を聞くだけで単位が来る(これが楽かどうかは個人差あり)。前後期で連続した内容で、「道徳を守る」ということに対して、色々な思想家の主張を紹介しながら、後期の最後には驚くべき答えが示される。倫理や思想家等についての前提知識は不要。先生の絵がかわいい。(対面)

フランス現象学が専門の哲学の先生。
この先生の人間実践論Iを去年受けてたんだけど、オンライン講義になって板書と音声が毎週配られ、前半後半の2回小テストで成績判定するだけだったのであまり記憶にない…

ジェンダー論 落合 恵美子、川島 隆、丸山 里美 後期:火3
人社群教育・心理・社会 定期試験 70%、平常点30% 69.6%

・リレー講義でジェンダー論についてさまざまな観点から学べる(対面)

近年重要性を増しているジェンダー論の基礎講義。
前半は担当教員によるジェンダー論の基礎論、後半はゲストスピーカーを招いてのジェンダーの状況は課題についてのお話となる二部構成。
ジェンダー論を学んでおいて損はないです、色々考えさせられます。
ジェンダー論系だとぼくは違う先生のジェンダー論基礎ゼミナールを受けて生徒の発表と討論を経験したけどこちらもよかった。

ロシア語IA,IB(文法) 堀口 大樹 前後期:火5or木3or金5
外国語群 平常点50%、試験50% N/A

・これは講義というより講師が推しでした。わかりやすい授業と、言動行動が可愛らしいところが推せます。堀口先生は去年から京大で教鞭を取っている方です。授業はロシア語でしたが、専門がラトヴィア語の言語学者で、最近ではニューエクスプレスのラトヴィア語編を執筆されています。
授業は毎回配布されるパワーポイント+毎週30分のzoom形式でした。
ロシア語は日本語にはない格や、名詞や動詞の性別変化もありかなりややこしかったのですが、配布された音声付きパワーポイントを授業までに予習し、授業内で問題の答え合わせをするという形で順を追って分かりやすく説明してくださいました。
また、先生が主に南ヨーロッパや旧ソ連圏の言語を研究していらっしゃいますので、授業中には二、三回に一回ミニ講義という枠で別のパワーポイントが配られ、ロシアの食事、歌、芸術、外交、スポーツ、航空、戦時中の差別、そしてロシア近辺の少数民族で構成された共和国の文化や伝統について講義してくださいました。
授業以外にも、ロシア関連のイベントについて周知してくださったり、ボルシチ(ロシア料理)のレシピを送ってくださったりとロシア大好きな気持ちがひしひしと伝わってきます。(実際に完成したボルシチの写真を送ったらノリノリの返信が返ってきました。かわいい。)
授業は毎回のzoom出席点が最重要で、他にはミニ講義の感想提出などが課題点となっていました。期末は去年は朗読課題+20問ほどの選択式試験でしたが、この出来が悪くても授業に毎回出席してさえいればそこそこの評価が貰えます。やはり1番大事なのは出席点ですね。ちなみに加点制度もあります。例えば、去年前期の授業のミニ講義で取り上げられたロシア連邦国歌に関して、授業後にアカペラでの国歌熱唱を音声で先生に提出すれば評価に大幅加点というお知らせがクラシスに載せられていました。私は前期はやる気のあるロシア語マンだったので、鴨川で熱唱した連邦国歌の音源を先生に送りました。後日しっかり大幅に加点してくださいました(笑)
ロシア語をちょっと齧ってみたい方や、ロシアの文化に興味のある方は堀口先生の講義を受けたら絶対楽しいと思います!先生かわいいし!前期だけでもいいので是非〜!!(オンライン)

ロシア語はその前の先生が名物先生だったんですよね。確か去年から新しい先生になってどうなるかと思われたが新しい先生もいい先生らしい。よかったよかった。

ラテン語A,B 西井 奨 前後期:水2
人社群芸術・文学・言語 小課題+期末試験 41.4%

・黄金期のラテン語ができる。『新ラテン文法』を教材に毎週章末問題で和訳演習を20-30文ほどする。講義は最初の60分くらいが演習の解説で残り30分くらいが新しい文法事項の導入。嫌でもラテン語の基礎体力がつくので非常にやりがいのある授業。また先生の気怠気な感じが非常によい。(対面)

文学部開講のラテン語のほうがよいという話も聞くがどうなんだろ。
(※文学部の他学部聴講は3回生からのみ可能になります)
“嫌でもラテン語の基礎体力がつく”のは魅力的かも。
あとこの先生、前任のギリシア語の先生の退任に従ってギリシア語も担当するようになってる、すごい

日本近代文学I,II 須田 千里 前後期:金3,4
人社群芸術・文学・言語 試験100% 67.1%(I)

・文学に対する愛が感じられ、読んだことのある作品についてなるほどそういう見方もあったのかと感心することも あまり板書をなさらないのでその分講義に集中できるのも〇(対面)

・短めの作品を扱うので読書が苦手な人にもオススメ
高校までとは異なる深い読み方ができる(対面)

日本近代文学、ファンが多いですね。
前期は短めの作品からそのメインテーマを読み解き、後期は長めの作品1~2個(今年度は夏目漱石『彼岸過迄』が題材となる)を冒頭から末尾まで読み込む講義です。

イスラーム思想入門 東長 靖 前期:金2
人社群-地域・文化 平常点30%、発表20%、レポート50% 93.6%

「イスラーム学の基礎」と比べ、イスラーム全般を満遍なく扱うよりはむしろ、内面的な思想に焦点をしぼって論じるらしい

・イスラームに少しでも興味がある人は取って損はないと思う。先生の話が面白い。イスラーム圏で入手した私物を毎回のように見せてくださる。少人数だから質問しやすいし認知も貰いやすい。フィードバックも楽しかったらしいがこれを書いている人は絶起して行けなかった。(対面)

・話がバラエティ豊かで毎週飽きない, 現地で買ってきた実物を授業中にまわして見せてくれる, イスラームについてあまり興味がなかったとしても興味を持ってしまうくらいにはその文化が奥深いことがわかる(対面)

なんか京大ってイスラムに強い先生が多い気がする。
他に例えば総人・人環の岡真理先生とか。

ILASセミナー :東洋史入門 太田 出 前期:火3
少人数群 平常点50%、レポート50% N/A

・東洋史(特に中国史)が好きな人は絶対行くべき!楽単×楽しい×役に立つ!!100ページ未満の超入門書について1回書評を書いて発表すればA+確定!1回の授業で1人発表し、全員の発表が終わればあとは全部休講になる!私の時は半分以上休講だった!本選びは大量に発売されている「世界史リブレット」の中からすごく自由に選ばせてもらえて、もし先生が持っていない本を選んでもやりたいと言えば買ってきてくれます!(対面)

また人環文系の先生っぽいですね。やさしい文系教授は生徒がやりたいことに合わせてくれる傾向がすごく強い気がする。先生が持っていない本でも買ってきてくれるってのまではなかなか聞かないけど。
講義科目の東洋史I,IIもいいらしい。

ILASセミナー 学校・教育・社会 松下 佳代 前期:火5
少人数群 平常点20%、発表20%、レポート60% N/A

・1回生の前期で取る科目にふさわしかったと思います!!レポートの書き方やパワーポイントでのプレゼンの仕方などを1から教えて下さったので、右も左もわからなかった自分としてはとてもありがたかったです。また、授業の内容も、教育社会学を扱うものでとても興味深く楽しい授業でした。先生も柔和な方で、学生に話をふるのが自然だったので発言しやすかったです。(オンライン)

大学の学習の形式大事。教育院のライリスとかの改革はこの辺をやろうとして失敗している気がする。
松下先生は高等教育研究開発推進センターの所属で、このセンターは研究をしながら学部講義ではなく京大の教育改革の裏方をしているので学部生に降りてくるのは珍しい、ILASセミナーのいいところ。ちょうど今教育社会学を専攻しようとしているのでこのうらやましい…

外国文献研究(全・英)-E1 :英語で読む聖書とその解釈 勝又 直也 複数
人社群-外国文献研究 平常点70%、テーマごとの小試験30% N/A

・ユダヤが専門の先生による(旧約)聖書読解がめちゃくちゃおもしろい、聖書という世界で基本的な文献だから知っておいて損はない。(オンライン)

・とにかく面白いです。聖書の1つの章に関して現代英語聖書と古い英語聖書の読み比べ、ユダヤ教ラビの解釈、研究書の流し読み、まとめテストの4回に分かれて講義が行われます。個人的には聖書のラビ解釈に関して学べるところが推しポイント、「そんなことしちゃっていいの?!」みたいなアクロバティックな解釈でユダヤ教とその生活について思いを馳せることができます。あと聖書の様々なバリエーションに触れることができてワクワクします。激推しです。(オンライン)

聖書購読はいいぞ。
英文読むのは正直重いけど、こういうE1はいいぞ。
旧約聖書の不思議な点の議論とかほんとに人類必修だろ。

Psychoanalysis(II)-E2 TAJAN,Nicolas Pierre 無印:前期火3
II:後期火3
人社群-教育・心理・社会 平常点30%、小課題30%、期末試験40% N/A

・講師がイケメンで男ながらも目の保養になった。
プラス、成績評価エグ優しい(オンライン)

まあそういう観点も大事。

理系全共

基礎物理化学(熱力学) 吉田 寿雄 前期:月1or水4
自然群-化学 レポート20%、試験80% N/A
基礎物理化学(量子論) 吉田 寿雄 後期:月1or水4
自然群-化学 レポート20%、試験80% N/A

・先生がかわいい!(オンライン)

吉田先生の雰囲気いいよね、ぼくは自然科学は全く履修してないから科目としてはノータッチなんだけど、去年総人のオンライン交流会によくいらっしゃってた。総人の自然科学系の先生はだいたい優しくて、文系入試から理転する人でも手取り足取り教えて勧誘しようとしてたり。

基礎地球科学A(宇宙誕生から現在まで)  酒井 敏 前期:金1
自然群-地球科学 出席・試験による 64.8%
基礎地球科学B (現在の地球環境の仕組み 酒井 敏 前期:金1
自然群-地球科学 出席・試験による 50.7%

・基礎地球科学とかではなく、京大生としての生き方が学べる。後期の基礎地球科学Bと合わせて受けてほしい。(対面)

・酒井先生はとても京大らしい先生という感じがする。
授業内容自体も面白いが、それ以上に先生の話から学ぶことのできる京大生としての生き方、研究者としてのものの考え方を学べる点がとても素晴らしい。これまで自分の考えもしなかったような考え方、ものの見方に気付かされ大きな財産となった。京大らしい授業を受けたいと思っている人に強くおすすめしたい講座。
評価自体も厳しくないので気軽に受けてみてほしい。(オンライン)

総人・人環の名物教授、酒井先生の基礎講義。
酒井先生は、「京大変人講座」を主宰してたり、京大の学風を形作って当局の方針と一線を画す教授の代表例。
人環の自然科学系教授は変な人が多くておもろい。

振動・波動論 高西 陽一 前期:水2
自然群-物理学 試験100% 65.3%

・物理以前に数学の準備をしっかりしてくれて2回生配当だが1回生でも余裕を持って受けれるようになっていてとてもわかりやすい。先生が可愛い。(オンライン)

理系基礎科目で優しい大学の先生本当に貴重だから…
特に理学研究科の先生は細かくて厳しいイメージがあるので意外。

力学続論 阪上 雅昭 後期:水3
自然群-物理学 試験100% 60.7%

・力学に触れたことがない人でも分かるように具体例を交えて教えてくれる。工学部の選択必修か何かであるが、理学部の人たちも興味があればとればいいと思う(対面)

自治の集まりとかにも顔を出してくれる阪上先生。
総人の先生らしく優しい。あと雑談が面白い。授業受けたことがないから知らないけど授業のなかでもそうらしい。

現代の素粒子像 リレー講義 後期:金5
自然群-物理学 平常点60%、レポート40% 71.4%

・素粒子物理に興味がある人にとてもおすすめ。
現在素粒子物理の研究はどこまで進んでいるのか、そして素粒子物理を理解するのに必要な基礎的なことを簡潔にかいつまんで講義してくださるリレー講義。ただし川合先生と畑先生は今年で退官されてしまったので来年度の内容は変更されているかもしれない。
川合先生の回ではいきなり場の量子論をすさまじいスピードで講義されたのでなんこっちゃよくわからなかったがこれはこれで素粒子理論物理の凄さ、そして本当の天才を肌で感じられたのでこれはこれでよかった(レポート課題はとても簡単なもので心配しなくていい)。
他の先生も上回生で扱うものの触りを1回生にもわかるような数学で解説してくださったり、素粒子実験の仕組みを解説してくれたりと物理好きにはたまらない内容だった。
一人の先生につき一度レポートが出るが真面目に授業を聞いてれば普通に解ける(最低でも単位はくる)難易度で、たまに授業の内容が難しすぎることがあっても安心して良いと思う。(オンライン)

中家先生、田島先生は残留して新しく先生を二人加えて今年も開講されてますね。
フロンティア講義は単位自体は楽単なことが多い、専門的なこと課せるわけないので。

化学と生物の分子集合学 高等研究院のリレー講義 後期:木5
自然群-生物学 平常点60%、レポート40% N/A

・今年度(編者注:2019-20)から開講された講義で、iCeMsでバリバリ研究している先生方3名からノーベル賞に関連した非常にわかりやすく興味を引く講義を受けることが出来る。また、期末には有志学生によるプレゼンテーションがあり、優秀な学生による価値あるプレゼンテーションを聞くことが出来る(対面)

iCeMs(物質-細胞統合システム拠点)すごいよね。化学を中心に自然科学の中の学祭研究を進めるための京大附属研究所で、最近成果上げてる。(このまえ新聞に取り上げられてた。)
こういうフロンティア系の各論授業は、先生の最先端の研究を講義に下ろしてくれるから、その道に進もうと思っている人は受けておくべき。(全員が全員わかりやすく話してくれるとは限らん。この講義はそのあたりもよいらしい。)
また、成績評価が緩い傾向にある気もする。

神経科学の基礎 水原 啓暁 前期:木4
自然群-生物学 試験100% 79.8%

・通称「ニコ動講義」
先生のパワポの画面の上に受講者がコメントを流せて、先生が適宜拾ってくれる
授業はめちゃくちゃわかりやすい
基礎の基礎過ぎて、これから神経科学/心理学を専門にしようと思っている人には足りないかも知れないが、むしろ質問を拾う中で実際の先生の研究生活の話とかがよく出てきて、理系の進路の決め方とかですごい参考になった授業(対面)

・パパパコメント(ニコ生形式)の授業がいちいち面白い。コメントを先生がたくさん拾ってくれる。面白いからこそ内容が頭に残る。
ただ、まじめに授業を受けたいだけの人は向いてないかも。雑談多いし。(オンライン)

大人気有名講義。
水原先生はいい先生だぞ。
自由にコメント流せるので、自由にやってる水原先生に当局のことを問うたり、ちょっとしたことで総長の話題に持って行こうとしてゴリラの弾幕が流れたり収集が付かなくなるけど。(19-20前期に受講。)

神経生理学の基礎 細川 浩 後期:月3
自然群-生物学 試験100% 53.1%

・とにかく細川先生がかわいい。たまにスライド上で謎のモンスターを産み出す。先生を見ることに価値がある授業。神経生理学についても分かりやすく説明出来ていると思う。内容は決して難しくないので、時間が空いてたらとりあえず登録しよう。(対面)

現代の数学と数理解析 -基礎概念とその諸科学への広がり 数理解析研究所のリレー講義 前期:金5
自然群-数学 課題・レポートによる 58.4%

・わけのわからない数学のリレー講義(対面)

・一つの講義で最先端の研究にまつわる話をたくさん聞けてお得(対面)

宇宙際タイヒミュラー(IUT)理論の望月新一教授等、やべー先生方多数所属していることで有名な数理解析研究所の送る最先端数学のリレー講義。
講義義務が免除された教授たちが学部に降りてきてくれる貴重な瞬間。

生物学のフロンティア トップクラスの講師陣のリレー講義 前期:火4
自然群-生物学 平常点50%、試験50% 83%

・第一線で活躍している生物系の先生が部局を越えて集う夢の講義
やっぱり一流の先生はおもしろい
まとめ役の高橋先生のクセが強い
山極総長の経験値がすごいのと、山中先生は見ているところが違ってどう実用化していくかみたいな話をしてたのが凄い印象に残った(対面)

フロンティア授業の嚆矢にして、山極壽一総長、山中伸弥iPS研所長らが集まる夢の講義。確か唯一この二人が学部に降りてくる時間。
理学/医学/工学/情報学/農学/生命化学各研究科・生態学研究センター・iPS研・総長…と京大総出で生物学研究のトップ講師が集まる。
フロンティア授業にしてはほんとに話がわかりやすい。全京大1回生は履修登録するべき。(まあ抽選で落とされるけど、先着順で取れるぞ)。この講義のコーディネーターをしてる高橋先生、クセは強いけど、まじですごい人だから。
なお、総長回と山中先生回はもぐりを防ぐための出席チェックがあります。気をつけて。

生命の有機化学 化学研究所のリレー講義 前期:木2
自然群-化学 出席50%、相互評価40%、先生評価10% 84.3%

・アイデアの出し方など、他の授業にはないような内容である
映像授業を家で視聴し、講義だと話し合いを中心にするというスタイルが良かった(対面)

インターネット(無料オンライン教育組織edX)を活用した反転授業であり、将来研究者になることを目指し、化学、生命科学、医学、薬学、農学の大学院進学を希望する1,2回生対象の講義。研究や技術のアイデアを生み出す議論をするらしい。なるほどな。

生存圏の科学概論I,II 生存圏研究所のリレー講義 前期:月2/後期:木2
統合群-環境 平常点40%、試験60% 86.1%(I)

・文理を問わない。珍しい統合群。授業に出さえすれば単位はくれる。(学期の冒頭で宣言)(対面)

確かに統合群ってすごく珍しい。
環境問題とかに対する学問的アプローチを学ぶ授業なのかな。
人類社会の持続と地球環境の保全の両立を目指した「生存圏科学」の拠点形成のための研究所である生存圏研究所の教授陣による講義。

微分積分学(講義・演義)A,B 角 大輝 前後期:木2(講義)、水3or4(演義)
自然群-数学 試験等 N/A

・これほど教育にエネルギーをつぎ込んでくれる大学の先生は(特に数学では)いないと思う
先生の熱意ある授業がほんとうに推せる
総人生は数学が必須でもないし、そんなに将来役に立つかはわからないけど
「これが大学数学か」という精密な論証が要求される厳しい世界をのぞいておいて損はないと思う(対面)

総人・教育のクラス指定の微積
角先生の熱意ある授業はいいぞ!!
数学を専門にしたり、情報や物理など高度な数学が要求される専攻以外で線形・微積がどれほど将来役に立つかはぼくもよくわからないし、それで週3コマ潰れるのは痛いけど、この精緻な議論が大学理系なんだって知っておいて損は無いと思う。

基礎化学実験 基礎化学実験授業担当教員 複数開講
自然群-化学 出席状況と実験態度とレポートによる 93.8%

・毎週の実験レポートがしんどいが、実験内容は刺激的かつ面白い。(蛍光物質や指示薬を作ったり、含有金属の推定など)(対面)

地球科学実験 人環教授を中心に多数 火3-4または金3-4
自然群-地球科学 出席状況と実験課題とレポートによる 91.4%

・楽しい!ドローン飛ばしたり重力計ったり、普段できないことがたくさんできる!評価も甘い!最推し!!(対面)

文系のフィールドワーク実習・理系の基礎実験を強く推す先生方は非常に多い。
やはり、自分の手を動かして学術の対象となる領域を感じることは極めて重要だし、さらにはこれらの活動が実際に自分が研究することになったときの日常となるからである。
こういった実習が肌にt合わない学生も多いが、それを早く見極めることで少なくとも将来の進路決定に役に立つ。
(なお物理学実験・基礎化学実験は受講者全員大変っていってる、がんばって)

植物自然史I,II 瀬戸口 浩彰 前期金1、後期金2
自然群-生物学 試験100% 48.5%(I)

・先生の話が興味深い。
一限ではあるが、植物自然史とネットで調べると過去問とその答えを載せているブログが出てくるのでそれを確認すれば単位も取れると思う。(対面)

シラバス曰く「一人でも多くの受講者に、植物学を「面白い」と思って貰うこと」を目標にしているらしいので、この感想を見るに成功してるっぽい。すごい。
教授の本業はやはり研究に向きがちなので、こういう教育に情熱を割いてくれる人は重要。
なお植物自然史IIIは別の先生。

行動生態学入門
市岡 孝朗 前期:水1
自然群-生物学 試験100% 53.7%

・教授は虫学と生態学の研究で有名な方です。とにかく教授の生態学への愛が伝わってくる!
入門と名のつく理系科目は結局文系にはしんどい!ってことも多いですが、こちらは少しだけ難しいとこもあるもののちゃんとついていけました(私は文系)。生物の進化とかに興味があるなら面白いと思います!
楽単ではありませんが鬼でもない、テストは常識的な範囲でちゃんと勉強すれば大丈夫です。
海外で研究されているため、例年は数回帰国のスケジュールが合わず休講もあるとのこと。昨年はオンラインのため現地から授業を届けていただくことができました。(オンライン)

オンラインは教育に向かない点もすごい多いけど、オンラインだから実現した教育ってのもあるよなあ。
文系と理系の入門・基礎科目の兼ね合いは難しいところですが、(マクロ)生物・地学あたりは知識の体系性が数学・物理・化学・(ミクロ)生物に比べて薄いのでまあ興味と勉強量でまだどうにかなる印象。

霊長類学入門I
霊長類研リレー 前期:木4
自然群-生物学 試験100% 73.8%

・楽単だし面白い。もともと霊長類学に全く関心はなかったが、特に古市先生の、「(遺伝的には非常に近い類縁関係にある)ボノボとチンパンジーの、オスメスの力関係の違いとその理由について」のお話は今でも記憶に残っているほど興味深かった。
試験(時間内提出のレポート)では、3人の先生のご講義のうちどれか一つについて書けばいいので、極端に言えば1人の講義だけしっかり聞いておけば何とかなる。欠席回数が3分の1を超えると落単だが。(オンライン)

京大は日本の霊長類研究の始祖で、前総長の山極さんもその第一人者だった。
霊長類学面白いよね、ぼくはフロで総長の話1時間聞いただけだけど。人間の社会性ってのは現代とても問われていることで、これから重要性は増すし専門分野によらず聞いてて面白いと思う。

プログラミング演習(Excel VBA) 小山田 耕二 前期:火5
情報群 平常点とか課題とか N/A

・VBAはPythonとかに比べるとそこまで人気のあるプログラミング言語ではないと思うけど、使えるようにしておくと日常的にものすごい便利。Excel上手になれる授業です。日々の課題+最終課題で評価されるけど、先生が色々と適当な人で、課題がwell-definedでないことが多いのがちょっと辛かった。ちなみに最終課題は学生によって評価されるというシステムでした。プログラミング演習の授業全般に言えることだけど、必ず1人はガチ勢が紛れ込んでいるので、最終発表の時肩身が狭かったです。(対面)

わかる。CG演習を受講していたが小山田先生はあまり合わなかった。
でもVBAが使えると便利なのはほんとにそう。ちょっとしたデータをエクセルで扱うときに使いやすいように加工したり。

Everyday Life Chemistry-E2 Amelie Perron 後期:木4
自然群-化学 平常点30%、小テスト50%、発表20% 81.8%

“ベーコンの香り”、”低カロリー食品”みたいな日常の裏に隠れる化学を学ぶ授業らしい。

・綺麗、かわいい、声も綺麗、発音も綺麗、なのに子持ちらしいけど好きになっちゃう背徳感(対面)

これ載せるか悩んだけど。それでE2科目をとる動機になればいいのかもしれん。

Honors Mathematics A-E2 Karel SVADLENKA 後期:火3
自然群-数学 宿題・発表40%、中間期末試験60% 57.1%

なんかシラバスには線形微積Aを既習として、後期から線形微積Bと平行に意欲ある生徒に発展的な内容を 英 語 で やるって言ってるけど…怖いけど…
まあ向いてる人にはオススメ講義らしい

・講義ノートが、アルファベットより漢字の方が綺麗。(オンライン)

????????

ILASセミナー:惑星・衛星の地学 山路 敦 前期:火5
少人数群 平常点100% N/A

・形式は各人2回ずつ、「惑星・衛星に関わるもの」からテーマを決めて学術的なプレゼンを行うというものです。山路教授は地質学・鉱物学の教授ですが、ここでの発表はそれに限らず、電磁気学・生物学・宇宙化学・博物学、また経済学や文学・歴史学など多岐にわたる分野からの発表がありました。
受講学生も理学部だけでなく物工、地球工、文、経済、教育と色々な学生を抱えており、プレゼンを聞けば同輩と広い知見を共有できます(対面)

教室が北部構内・理学研究科にあるので注意。
その分、吉田南にいる先生とは異なる先生から学べるということでもある。吉田南は総人・人環の先生が多いので、積極的に他キャンパスに出張するべき。

ILASセミナー:森での感動を科学する 伊勢 武史/大庭 ゆりか 前期集中(9月初旬)
少人数群 レポートと発表 N/A

・授業内容がわかりやすくておもしろい、原生林に入れる、みんなでごはんつくって食べたりバーベキューしたりめっちゃ楽しい、お菓子買っていって菓子パしながら発表準備できる、TAの先輩のキャラが濃かった、脳波を測るのが楽しい、自分で実験計画をたてるのも楽しい(対面)

フィールドワーク系の集中講義って全体的に評価高い印象。
CAP制・普通の時間割の外なので取得単位を上乗せ出来るのもよい。

専門科目(分け方雑…)

英米文芸表象論講読IA,IB 小島 基洋 前後期:月5
総合人間学部 平常点20%、和訳テスト40%、レポート40% 76.2%(A)

・先生と受講生の視点がすごくて、そんな風に文学を読み解けるのか!!ってなる
先生のちょっと冷笑的?なキャラがいい(対面)

ぼくの最推し講義かもしらん、めちゃくちゃ先生の読解フレームワークがよい。世界を見る目が変わるぞ。
重複履修可能でテーマも「愛と喪失」「相対する感情」「ハリー・ポッター」「ジェームズジョイス(先生の専門の中心となるアイルランドの作家)」と変わっていくので受けたいテーマが開講されていれば是非受けよう。
今年は前期が再び「愛と喪失」、後期が「批評を読む」
受講生も先生のファンが多くてコメントシートのレベルが高い。先生曰く、「ここは選抜された甲子園みたいなものですからね」。理系1回生のぼくはずっと唸ってた。

近代移民史演習A,B 徳永 悠 前後期:木2
総合人間学部 各週の課題 N/A

・各自が課題論文を読んできて、代表者がレジュメを作って発表、その後議論、というまさに大学のゼミ、という感じの授業。
先生が議論を回していくのが上手い。ゼミは、参加者によって議論がどう転がっていくか分からない所も楽しいのだけれど、散漫にならず、限られた時間内でトピックを絞って議論を進めていけた。
学生への要求が明確で、毎週課題論文を読み議論をするうちに、論文を読み考える力がついていくのを実感できた。(オンライン)

たしか最近来た先生。総人交流会のラジオ企画でご一緒したけどすごい話しやすくて優しい先生だった。総人によさそう。
最初の内はその学問分野がどんな理論を構築してきたのか、先人のガイダンスに沿って行くことが楽だけど、どこかで論文を読んでいく演習しないとね。こういう科目は積極的に取った方がいい。

ポストコロニアル思想文化論基礎ゼミナール 岡 真理 前期:火2
総合人間学部 平常点50%、レポート50% 84.6%

・心理学や発達とは関係なく、人文学的にアイデンティティを語る。
先生が、知っている情報をすべて伝えようとしてきて、毎回パンクしそうな程情報をもらって、自分の中に落とし込んでいく作業が楽しい。
いつのまにか、自分でも議論と関係のありそうな事例を探すようになる。
議論や発表への指摘は鋭いけれども、採点自体は易しめだと思う。(対面)

大人気岡真理先生。現代文の教科書とかに乗ってるので知ってる人多いのでは。
この先生も見えてるものが違うすごい人。

心理学実験 齋木、月浦、山本、永田、大倉各先生 前期:火4-5
総合人間学部 テーマごとの各レポートの平均点 75.6%
心理学実験の感想
・前半部は実験心理学の先生(山本、齋木)と認知神経科学の先生(月浦)が担当、後半部は質的心理学の先生(永田、大倉)が担当、という風でした。
実験心理学の実習は「心理学的現象の体験(およびその解説) + 心理学の実験レポートの書き方を学ぶ」という感じで、実験手法や解析手法を学ぶというよりはレポート・論文の書き方を学ぶ、というのがメインだったと思います。心理学実験法は実験心理学者ティチェナーによってマニュアル化され、それ以降の心理学実験実習はそれを踏襲して行われていて、今ではアメリカ心理学会(APA)や日本心理学会によってレポート・論文の書き方が厳密に定められています。そういう背景もあってか、実験心理学は他の学問分野と比べてレポート・論文を書くときの体裁にうるさい印象があります。授業でもレポートの書き方は細かく指導されますが、日本心理学会の「執筆・投稿の手びき (https://psych.or.jp/manual/)」や、実際の実験心理学の論文などを見ながら、より拘ってレポートを書いてみると楽しいし、ためになると思います(成績も良かったです)。実験手法や解析手法についての解説は弱いので、『よくわかる心理学実験実習』(ミネルヴァ書房)や『実験・実習で学ぶ心理学の基礎』(金子書房)、『心理物理学―方法・理論・応用』(北大路書房)などを参考にすると良いと思います。なお、実験テーマは「ストループ効果」「両眼視野闘争」「3次元物体認識」でした。
認知神経科学の実習では、NIRSを用いて前頭葉機能を計測する実験を行いました。グループワークで自分たちの好きなように実験デザインを組み、NIRSを使って測定、それを解析し、レポートを書く、という風です。「実験デザインをどうしたらうまく組めるか」を自分たちで考える、というのがこの実習のミソなのかなと思います。既存の実験パラダイムをそのまま持って来れば先行研究などが調べやすく、考察もしやすいのでレポートは書きやすい、でも面白みには欠ける、一方新しく実験パラダイムを考えると実験が複雑になりすぎたり、目的と手段が逆転する(目的があってそのために実験をするのではなく、実験のために実験をする)ことになったりして、これはこれで不都合。そういったジレンマを経験しながら、実験を立てることの難しさが実感できると思います。
質的心理学の実習では、「実験」からは大きく離れます。もはや「心理学実験」という講義名は意味を持ちません。永田先生の回では「クロスロード」という、カードゲーム形式の防災教材を体験したり、自分たちで作ったりし、その中で「リスクマネジメント」について学びます。レポートは、体験やグループワーク、また、それを通して受講者から聞いたアンケートなどをもとに、リスクマネジメントやクロスロードの意義について考察する、というものでした。「リスクを想定しそれに対して対策する」のみのリスクマネジメントではなく「”想定外”に対してどう立ち向かうか」ということについての、グループ・ダイナミクスからの一見解を学ぶことが出来ます。
大倉先生の回は課題の嵐でした。最終的にはもはや最初登録していた受講者の半数くらいしか残っていなかったと思います。大倉先生の研究の(たぶん)主要な方法論である「エピソード記述」について学びます。エピソード記述とはどんなものか、どうやったらうまく書けるのか、というのを、講義と数多のレポートを通して理解していくのですが、やり方が直接的でないというか、すごく遠回しなやり方で勉強していくことになります(音楽を聞いたりお絵かきをしたり)。もちろん、一見遠回しに見えるやり方でも、結局それがエピソード記述を身につける上で一番良いやり方なのだと思います。しかしつらい人はつらいかもしれません。こう言うとなんだか大倉先生の印象が悪く聞こえるかもしれませんが、大倉先生の研究に興味がある人にとってはすごくためになる授業だったと思います。大倉先生は非常に人気のある先生ですが、この実習を「本当に自分に大倉先生が合っているのかどうか」の試金石にするのもアリかなと思います。
総括して、「心理学実験」はそんなに楽な授業ではありません。結構レポート書くの大変です(特に質的心理学の某先生)。また、全体的に”解説不足”の先生が多い(質的心理学の某1名を除く)ので、受け身的に実習をしていてもあまり楽しめないと思います。自分から参考文献を調べたり、より良いレポートの体裁を考えたり、という風に能動的に学習していくことで、楽しい授業、ためになる授業に還元させることが出来ると思います。あと、友達と一緒に取ると、レポートの書き方とか相談し合ったり、Excelのマクロで解析ツール作って共有したり、課題過多への文句を言い合ったり出来て楽しいので、一緒に授業取れそうな友達がいるのなら、一緒に取るのをおすすめします。(対面)

2021文字の感想文を書いてくれた人がいました。ありがとう…
長すぎるので折ることにした。心理学に進みたい人は是非読んでくれ。「心理学の研究」って実際どんなことをするのだろうという実感は知っておいたほうがいい、DaiGoの動画を見るのとはワケが違う。ぼくは質的研究が苦手で、案の定大倉先生の関係発達論I関係発達論の応用は向いてなかったし後者に至ってはそもそもレポートに手が付けられなかった。

代数学入門 尾高 悠志 後期:月3
理学部
試験100% 46.2%

・レベルの高い講義で心を鍛えてくれる。(オンライン)

高レベル…鍛え上げ…理学部怖い。
でもオンラインの数学の授業で学生の心つかむの凄いな。
むしろ数学だからオンラインでも神髄を飛ばせるんだろうか。
編者も数学しないといけないなと思っていますがこんなとこ行く前に集合と位相で挫折しそう。

幾何学入門 伊藤 哲也 後期:水3
理学部
試験100% 41.1%

・とにかくモチベーションが沸く伝え方をしてくれるし、わかりやすい。ウェルディファインドについてよくわかる。(オンライン)

植物分子生物学 嶋田 知生 前期:水1
理学部
平常点30%、試験70% 52.2%

・講義14回くらいの半分が分子生物学で扱う解析機器の説明がある。もちろん、植物との関連や、後半は先生の研究についてが話される。しかし、植物方面に行くつもりがなくても、実験をあまりやってこずに、入学した生物系の人や生物に興味がある人には、面白く感じるだろう。課題も軽い調べものがコンスタントに出るだけで楽であるし、その課題に質問を記しておくと、講義の最初にフィードバックが返ってくるのも高評価の所以である。(オンライン)

ゲノム情報解析入門 寺内 良平 後期:火4
農学部
平常点80%、レポート20% 84.1%

・授業資料も説明も丁寧。Pythonを使ってゲノム解析の基礎を教えてもらえる。ものすごくゆるい課題(ほぼ資料のソースコードコピペするだけみたいな)をちゃんと毎回出してれば高得点がもらえる。最初の方はゆるくて退屈かもしれないけど、後半の方になると結構ちゃんと機械学習とかにも触れるので意外と勉強になります。(オンライン)

英語科教育法I 若本 夏美 通年:月1
教育学部(教職) いろいろ 79.2%

・中学で英語の先生をやっていた方なだけあって、やはり授業が上手い。生徒のことを考えた授業のデザイン(適度に雑談をしてくれたり、全員が参加できるディスカッションの場を設けてくれたり、前期は毎回小テストがあったり)。少人数なこともあってクラス内で仲良くなれます。(オンライン)

僕も謎に英語教職も取る予定なので今期履修するぞ。
去年は数学科で教科教育法を受講していたが、中学生と京大生両方に教えられる先生って視点が高くてすごい。

紹介は以上!
このほかにも京大には魅力的な先生が多数います(きっとね)。
たくさん勉強して、知的好奇心を満たしましょう!

スペシャルサンクス:アンケートに回答してくれたたくさんの京大生