京大生の推し講義まとめ21-22後期

3回目!!京都大学の《推し》講義をまとめたので公開します。
(時間割が組めるようになるまでに公開すると言っていたがわたしがキャパって無理だった…ごめんなさい…(2回目))

引き続き、googleフォームを利用してアンケートを実施し、自分のtwitterや学部LINEとかで拡散していました。

今回の推し講義まとめは実際に自分が受けた授業と、このアンケートに基づいています。それなりの数・分野の講義を網羅できたのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。
引用部分が、「推し講義アンケート」回答からの引用です。
このページは2019-20のアンケートのデータもそのまま利用しています。去年は1年間オンライン講義だったので、2年前の対面の体験談が役に立つと思われ。

なお、これは「推し講義」のまとめであり、楽単のまとめではないです。紹介している先生は、やさしい先生が多いですが単位を取るのが楽とは限らないです。
やはり大学生には真摯に学問に向き合う姿勢が必要じゃないかなあ、と(自分が出来ているかといわれると苦しい者がありますが)。

※今の時間割を組む参考になるように2021後期開講されるもののみを紹介することにしました

おすすめ講義凡例

講義名 先生 開講日時
分類 成績評価法 単位取得率

※単位取得率はへいほぅさん(@5ebec)のbotを参考にしています。
同一科目で複数教員が開講しているものも、担当の先生が2,3人だと参考に載せていますが全先生の合算であることに注意。
単位取得率botに2020の実績が反映されたことをもって単位取得率を全て更新しました!!!

文系全共→理系全共/専門

時間割表:やっぱり文系のはバラバラなので時間割表にした。理系と専門は力尽きた…

創造行為総論A,B 武田 宙也 前後期:金2
人社群芸術・文学・言語 平常点40%、試験60% 62.7%

・すごい幅広く美術とか思想の歴史を学べる、先生の守備範囲が広い
前期がよりとっつきやすい美術系で、後期がより先生の専門らしき思想とクロスする系
どっちもよいぞ(対面)

・武田先生が尊い(両方)

芸術学・美学系で一番目にする先生。総論的に授業をしてくれるのでよい。知識の幅が広い。芸術と社会の関わりを丁寧に解説してくれる。
芸術学(月2)は古典主義以降の芸術史を学ぶ。
創造行為総論は前期が芸術と社会の関係、後期が美学史(芸術学や創造行為総論Aとはちょっと違って哲学的な思索の話)。
哲学を総論的に知っておくことは人文系のどの学問においても重要な気がする。わたしも創造行為総論受けてたけどおすすめ。

認知心理学II 齋木 潤 後期:金2
人社-教育・心理・社会 試験100% 73.9%

・全学共通科目とは名ばかりで、なかなかマニアックな認知心理学を教えて頂ける。認知心理学全体の概論を教えて貰えると思って受けると腰を抜かすかもしれない。絶対に視覚科学、あるいは探索心理学とかに名前を変えた方がいい。認知心理学の概論の授業を受けたい場合は教育学部の授業を取ろう。マニアックとは言ったが、認知心理学、特に計算論的な認知心理学に進む人にとっては必ず触れることになる「基礎」を丁寧に教えてもらえる、しかも一般的な教科書ではあまりまとめられていないような内容を教えてもらえるので、その方面に進みたい人には非常におすすめする。テストは記述式で、大問が2つある。大問1は授業で説明されたある内容(3つくらい提示されてその中から1つ選択する)について概説する問題で、大問2は提示されたテーマについて自分の考えを論述する問題となっている。普段はテストだけで点数が決まるらしいが、ZOOM授業時は出席点も20%取っていた。(オンライン)

そう、京大の授業は基礎科目でちゃんと概論をやらないことが多いので注意。特に心理学は教・総人・文に先生がまたがっているので他学部のシラバスや授業も覗いてみた方がいい。→心理学担当部局によって組まれているこころの科学ユニットのHPがまとまりよい、心理学系の進路を希望する人必読。
てか、これ人社なのね。神経科学の基礎の後に配置しそうになった。後述の論理学といい、大学の学問と高校の学問の整合性から、理系アプローチの人文・社会科目はけっこうあるので、文系アプローチが苦手な理系各位ぜひ。

ILASセミナー:視覚科学 齋木 潤 前期:水5
少人数群 平常点25%、レポート75% N/A

・実験をして、まず結果について考察したり議論して、その後答え合わせとして実験の結果を見て、その流れで講義を受ける、という感じ。脳波計とかfMRIとか見れる。生徒が主体的に考えたり学んだりする場がちゃんとあったので、楽しかった。(対面)

こちらは齋木先生の基礎演習科目。
実際に実験してみるのいいなあ。→後期は視覚科学基礎ゼミナール(水5)へ

神経心理学II 月浦 崇 後期:月1
人社-教育・心理・社会 試験100% 62.2%

・心の働きや知覚が脳のどの部位に由来するか(脳機能局在)について、脳障害や脳機能画像法実験の例を通して学んでいく。認知科学(神経科学や心理学)を勉強したい人はほぼみんな取る授業というイメージ(とはいえ、そんなに「必須」な授業か?という気はしている)。前期は脳障害の方面から、後期は脳機能画像法の方面から、というスタンスだけど内容の重複がかなり多い(なのでⅠまたはⅡだけの履修でもそんなに問題ない)。レジュメは(先生曰く)不親切めに作ってあるからレジュメだけ見て勉強することは難しいので、授業への出席が必至。とはいえテスト(追試を除く)は○✕や穴埋めが中心で、授業を聞いてさえいればそこまで難しくは感じないと思う。(対面)

齋木先生と並んで京大の心理学理系アプローチの全共を担っている月浦先生の授業。ほんとに総人の心理学系のひとみんな取ってる気がする。

心理学II 永田 素彦 前後期:火2
人社-教育・心理・社会 試験100% 65.9%

・授業全体を通して色々な話題をバラバラに説明してるような印象があったけど、一応一貫したテーマとしては「人間の行動や意識を、個体としての個人の性質としてではなく、さまざまな”関係性”の産物として理解する」というものが通ってる。分かりやすく整理して明快に説明してくれるというよりは、具体例や反復を用いて物量で説明してくる感じ。スライドはクラシスに上がらないのでノート取るのは少し大変かもしれない。たまに鬼の記述量のスライドがあるので板書は紙に書くより写真撮ったりした方がいい。テストは単語問題と穴埋め問題でそんなに難しくないけど、穴埋めで「そこ穴にする?」みたいなのはあった。(対面)

こちらは文系アプローチの心理学。心理学Iは前述の齋木・月浦両先生が半分ずつ専門より内容短縮して担当する。科目のI,IIは前後期を表す場合がおおいけど、こんな感じで全然違うこともあるので注意。
心理学IIは次に紹介する大倉先生のも人気。

ILASセミナー :社会心理学 永田 素彦 前期:水5
少人数群 レポート等 N/A

・防災意識が高まる、社会心理学について少し考え方を学べる、課題は軽め、グループワークが多くて楽しい(対面)

社会心理学の実践アプローチを学ぶゼミ。→後期は社会心理学基礎ゼミナール(水5)
社会心理学(水1)は鬼単(cf.社会心理学の単位取得率45.4%)なので、永田先生の講義をとりたいならこれをとるべき…?(なお単位取得率が低いのは京大生が1限に起きれないだけという情報もあり)
あとこれは一般にいう「社会心理学」とはちょっと違うらしい…?

心理学II 大倉 得史 前後期:月2
人社-教育・心理・社会 小課題30%、レポート70% 65.9%

・発達心理学と法心理学。アイデンティティがメインテーマ。前半は青年期を中心に人生の各段階における発達過程を心理学的に解説。特に、自分を見失う「アイデンティティ拡散」が主として扱われる。講義と自分が重なってめちゃくちゃおもろい。後半は支配が生む心理的影響や供述の不確実性を学ぶ。大倉先生のゼミも並行して受講すると尚よい。(オンライン)

・アイデンティティ、自分自身について深く考える契機を得られる。前半にアイデンティティについてあるていど一般的な知見を与え、後半では法心理学の観点から虚偽自白がなぜ起きるのか、ということを私たちの感覚に近い部分で解ききる後半の授業は圧巻だった。(両方)

さっき予告した大倉先生のほうの推しコメント。
このコメントとレジュメ見て好きな方選んでくれ。

ILASセミナー :発達心理学 大倉 得史 前期:月5
少人数群 レポート他 N/A
発達心理学基礎ゼミナール 大倉 得史 後期:月3
人社群ー教育・心理・社会  平常点40%、レポート60% 93.0%

・自己分析をする機会がたくさんあって、自分の持つ価値観や世界観、考え方について改めて考えることができる。大倉先生のコメントでハッと気付かされることがたくさんある。アイデンティティが拡散している人は最適。最高。大倉先生大好き(対面)

・講義が面白い。1人1人と向き合ってくれる。(対面)

・自己分析をするのが好きな人にはオススメ(オンライン)

・自己分析千本ノック。人にどんな態度取ってる?親友って何?愛って何?あなたの世界観は?他の人の自己分析も聞きながら、議論しながら、夢も分析しながら、徹底的に自分と向き合う。受講前と受講後では自分への解像度が桁違いなはず。刺さる人には鋭く刺さる劇薬ゼミ。(オンライン)

大倉先生はゼミ系・各論系に定評のある先生。
「主体性」の獲得過程が専門。
受講生自身の自己分析とその討論を中心にするゼミ形式の授業。
後期の基礎ゼミはより内面的な心理課程に注目する。
なお大倉先生は本当に大人気なので、去年総人生の専門登録の側でも履修制限がかかった。

精神分析II 松本 卓也 後期:木2
人社群-教育・心理・社会 試験100% 51.9%
精神病理学II 松本 卓也 後期:水3
健康群-健康・スポーツ科学 試験100% 60.7%

・高校範囲の倫理を一通り知っていれば(そこまで詳しくなくても、世界史を一通りやったくらいの経験があれば)それらが現代精神医療にどう関わっているか、また人間の心理の動きとどう関わっているか教えてくれる。(対面)

・フロイト・ラカンの精神分析学の研究を、現代社会の諸問題と関連して教えてくれる。(対面)

・雑談が面白い。授業内容も(個人的には)面白い。また評価方式が試験100%の講義であり、人によっては鬼単のように感じているらしいが、教科書持ち込み可であるため、ある程度勉強しておけば単位は容易に取得できる。(対面)

・成績評価は期末試験一発なのですが、マークテスト(全10問)、教科書持込可でめちゃくちゃ簡単でした。満点の人いっぱいいると思います。単位取得率が70%くらいなのが謎すぎるくらい。講義も面白くて最高でした。(両方)

・成績評価は期末試験一発なのですが、マークテスト(全10問)、教科書持込可でめちゃくちゃ簡単でした。満点の人いっぱいいると思います。単位取得率が70%くらいなのが謎すぎるくらい。講義も面白くて最高でした。(両方)

・まつたくの過激(?)な発言はかなり刺激になる。オンラインだとそれがなくなるので楽しさ半減な上、資料が豊富なのでオンデマンドは見る気を失ってしまった。試験は教科書持ち込み可だが、「どこに何を書いてあるか」を把握していないと普通に落とす。(両方)

すっかり京大でおなじみになった名物教授。
話がめちゃくちゃ面白い(らしい、わたしはオンラインで取ったので…)
京大当局に対する抗議集会とかでもよく顔を見る。
精神分析学が一番の基礎講義です。フロイトとラカンについて基礎を学びます。
精神分析Iはプラトンからドゥルーズまで、より総合的に様々な物事を検討します。IIは精神分析学より応用的なフロイトとラカンの講義です。
精神病理学は精神障害に対峙する臨床的な題材です。
まつたくの講義は「教科書持ち込み可なのに、試験が何もわからなかった」という声も耳にするので、ちゃんとした勉強が必要である(過度に心配する必要はなさそう)。→今期ついに期末試験が簡単だったという声も届いた。

心の発達と問題行動の理解 船曳 康子 後期:木2
健康群-健康・スポーツ科学 平常点60%、小レポート40% 78.5%

・実際にあった凶悪犯罪を例に、精神障害などについて考えていくゼミ形式の授業。
どうしてその犯罪が起こったのか?という点について犯罪者の性格や育った環境をもとに学生同士で議論することが非常に楽しい。
さらに先生が優しく、評価も非常に優しい。ほんとに喋ってるだけで単位がくる。(オンライン)

船曳先生もゆるくて人気な先生。
松本先生とやってることかなり似てる気がするんだけど、総人の専攻だと学系が人科と認情分かれてるのでこのあたり専攻にしようとしている人はちょっと注意。

脳・生命・心の探究 小村 豊 前期火2,後期金5
健康群-健康・スポーツ科学 参加状況の総合評価 N/A

人間の意識、注意、行動などの「心」を、ベイズ(確率)理論を用いて説明することをテーマにした「予測する心」という本を、毎週パワーポイントの発表を使ったゼミ形式で読み進めていく、脳神経科学・科学哲学の授業です。本はやや難しく専門的な内容もありますが、人間の思考や心の在り処について興味のある人には、とても面白くやりごたえのある授業だと思います。内容が良い(←私の興味に合致していた)だけでなく、単位が比較的取りやすいことも魅力の一つです。今期は全面オンラインでしたが、パワポでの発表(担当する章の要約や説明、5分程度)を2回終えれば、内容が難しく苦戦したとしても、ほぼ確実に単位をもらえます。(オンライン)

スポーツ実習IA,IB [バレーボール] 田中 真介 後期:火2
健康群-スポーツ実習 いろいろ N/A

・先生が熱心でかわいい。積極的に交流の場を設けてくれ、学部を超えた友達ができる。ちょっとバレーが上手になる。運動する機会になる。(対面)

スポーツ実習IA,IB [卓球] 田中 励子 色々
健康群-スポーツ実習 いろいろ N/A

初心者と経験者で分けて活動するが、経験者の方はたまに初心者の方の練習の手伝いをする以外は完全にフリーで打たせて貰えたのが有難かった。良い練習になった。自分は経験者組にいたので、初心者の方がどういう練習をしていたかは申し訳ないことにあまり分からない。半分くらい緊急事態宣言の影響で対面実施出来なかったのが残念。対面でやれない間は体力テストや運動記録などの簡単な課題で済ませて貰えた。なお、総人のクラス指定科目ではあったが、思ったより総人生は少なかった。

もはや人社でも何でも無いけど健康が続いたこの辺にとりあえず滑り込ませておく、配置はまた気が向いたら直す。
今期の最初3週間のスポ実の運用どうなるんだろ

ILASセミナー :社会学I 柴田 悠 前期:金2
少人数群  平常点100% N/A
社会学基礎ゼミナールI 柴田 悠 後期:金2
人社群-教育・心理・社会 平常点100% 94.5%

・持ち回りで一人一回 自分の気になること に関する論文を紹介し、それをみんなで聞いてディスカッション(という名のおしゃべり会)をするスタイルなので、先輩や先生含めいろんな人の考えてることに触れられる(対面)

・いろんなことに興味を示してくれる、一見お堅そうに見えるけど話したら優しい、育メン(対面)

幸福論が専門の社会学の先生、わたしの指導教員。
将来のことを考えると、総人生は社会学をとるなら柴田先生(木3,金3)か吉田先生(月3,月5)にしておくべき。社会学専攻にするときこの二人のどちらかに指導教官をお願いするので。全共科目からもかなり各先生の色が出てて雰囲気をつかめる。
吉田先生:理論派。守備範囲が広い。/鳥の目の講義。守備範囲が広く社会学とその近傍をギチギチに詰め込んで概観できる。twitterで感想をひろう講義システムで有名。
柴田先生:社会学としては異例なほどの実証派。経済学に近い量的研究が主戦場。/虫の目の講義。社会は人間関係から出来ているという社会学の本質を実際に手を動かしながら学んでいく。

社会経済システム論II 柴山 桂太 前後期:水3
人社群法・政治・経済 レポート100% 59.7%

・勉強になってると実感できる授業。体系的であると同時に時事ネタ、参考文献も提供してくれる。(対面)

・豊富な知識に加えてしゃべりがうまいので授業を聞けば自然と知見が広がる。(自分に興味がある分野だからバイアスがかかっているかもしれない。ごめんなさい。)(対面)

・京大では珍しいナショナリスト。政治家、財界の重鎮との人脈がすごく、基礎ゼミではエピソードもきける(対面)

・”授業内容が、我々が依って立つパラダイムを意識的に反省する機会を与えてくれる。また、学生に対して大変寛容で、疑問を投げかけると、親身になって答えてくれる。(対面)

・コロナ前からグローバル経済の先行きを憂いていた、京大にしては珍しく保守論壇の先生
めちゃくちゃ話が面白いし、データを大量に投入した精緻な議論はすごい勉強になる(オンライン)

・globalization:グローバル化とdeglobalization :脱グローバル化について、過去の事例と比較しながらこれからどうなっていくかを論じる。「歴史から学ぶ」感じがして面白い。(両方)

大人気先生、わたしの周りのとってる人全員におすすめされてる。すごい。グローバリゼーションをキーワードに経済思想を説く。社会経済の変化を歴史的・理論的に考察する。
なおわたしも今年取ったけどめちゃくちゃ面白かった。おすすめ!!!

政治学II 佐野 亘 後期:木3
人社群法・政治・経済 平常点15%、試験85% 57.0%

・毎講義後に受講者はコメントシートを書きます。佐野先生は丹念にその内容を見てくださっていて、優しく、平易な言葉で解説して下さいます。
自分は法学部なので1回生の般教として受けていましたが、年次が進んで専門科目の政治学を学ぶにつれ、先生が授業で取り上げた内容や、問題意識の重要性に気づくようになりました。
もう4回生になりましたが、時間が許せばもう一度受けてみたい授業です。(対面)

ぼくも去年佐野先生の公共政策論Iをオンラインで取ってた。
確かにいろんな議論をちゃんと受け止めて、課題に返信をくれるいい先生。

余談だが、政治学として開講されている全教科目の内、齋藤先生(月2)のコマは政治史学という感じで政治機構を検討するというよりそれが現在の形になるまでなった遠い歴史なのでちょっと面食らうかも。ただこちらもおもしろい。

人文地理学 山村 亜希 前期:木3
人社群-地域・文化 平常点60%、レポート40% 81.5%
地域地理学 山村 亜希 後期:火2
人社群-地域・文化 平常点60%、レポート40% 81.2%
地域地理学各論I(日本) 山村 亜希 前期:月3
人社群-地域・文化 平常点60%、レポート40% 78.9%

・授業は先生自身の研究内容に関することで構成されており、オリジナルな話を聞ける。理系科目や法学などの一般的な話を聞く講義に比べて気持ちがこもって(?)おり、聞くのが楽しい。(対面)

・授業の内容がめちゃくちゃ面白いです、あと普通に先生は愛嬌があって可愛いと思います。(対面)

・都市の特徴を地形や地質などの様々な観点から見つめる講義。そのため、ブラタモリみたいで本当に楽しい!(オンライン)

・内容がただひたすらにおもしろい!(両方)

・テレビとかにも出ている先生なので、大学の先生とは思えないほど授業がとにかく上手い!(両方)

文系の学生で大人気の山村先生。
人環所属のため、文学部生がよく悲しがっている。
実際に地形図を用いて作業しながら、人文地理学の視点、考察プロセスを学んでいくらしい。
アンケートでは来てないが後期各論は地域地理学各論II(欧米)(月3)

文化人類学I,II 岩谷 彩子 後期:木3
人社群-地域・文化 平常点20%、試験80% 55.0%

・文化人類学?って遠い場所でフィールドワークとかして?その場所の歴史とか調べる学問でしょ?という偏見が吹き飛ばされました。あまりにも浅い理解だった。文化人類学は、人類について、私たちについて、先人たちが重ねてきた思弁の集合だと知れたのはこの講義のおかげです。理論から先生のフィールドワークの実体験まで多岐にわたる内容は、一般教養の名にふさわしいと思います。とにかく、深い学問。こんな書き方をすると浅く見えてしまうと思うので、気になった方は履修して自分の目でその深さを確かめてください。
ただ、初回から容赦なく専門用語を使ってお話されるので、本当に何を言っているのか分からないという時がたまにあります。個人的には「京大」みが強くて面白いと感じました。(オンライン)

いい講義、いい推薦文だな。文化人類学違う先生の受けてあんまり合わなかったんだけどこれ読んで受けたくなった。

科学論II 青山 拓央 後期:月5
人社-哲学・思想 レポート100% 64%(I)

時間についての色々な角度からの話が聞ける。知覚やエピソード記憶についての話などもあり心理学系の話にも通ずるところがある。実生活に沿いながら理解できるので哲学の分野に疎い人でも割と理解できると思う。シラバス上では採点は厳しめと書いてあるが、授業内容をそのまま理解できればいい評価ももらえる。ちゃんと授業を聞いて期末レポート前に出る2回の宿題をやっておけば期末レポートもすぐに終わるので楽でもある。先生の声も味があって好き。対面で授業を受けたかったと思える授業であった。

ILASセミナー :科学論 青山 拓央 前期:火5
少人数群 平常点100% N/A

・人生が変わる, クリティカルシンキングが出来るようになる, 青山先生の考え方により近い距離で触れられる(対面)

・講義中本人が楽しそう(対面)

・議論が正確,質問には真摯に答えてくれる,考えさせられることをいっぱい言う,眼光が鋭い,とにかくめっちゃかっこいい(対面)

→後期は科学論基礎ゼミナール(火5)
青山先生は議論がかっこよくてけっこう人気
なお、わたしにはあわなかった。(科学論IIを受講)
科学哲学って、自然科学と形而上学の両側面からの注意深い議論が必要だと思うんだけど、過度に形而上学的というか、頭でっかちな議論になりすぎている気がする。
あとそんな感じで視野が狭い気がする割に採点が辛い、35点で落とした。
(わたしがこの系等苦手なだけだとも思う)
追記:今期科学論Iを取っていた同期が「確かに科学論IIはちょっとうーんってところもあったけど科学論Iは流石青山先生って感じだった、やっぱり自由意志が主戦場なんだな」と言っていたので書き記しておく。

論理学I,II 山口 尚 前後期:金3
人社群-哲学・思想 試験100% 53.5%

・いわゆる「金3論理学」「山口論理学」と言うやつです。かなり人気の講座で、序盤は4共30が埋まる程人が居ます。
人社群に分類されていますが、内容的には数学的なところがあるので理学部の学生が非常に多いように感じます。
山口教授のレジュメはとても分かりやすく、このレジュメを完璧にすれば試験で満点すら狙えます。またそのレジュメにはポップなキャラクターが描かれており勉強の手助けをしてくれます。
教授自体も非常にユニークで明朗で学生思いの人で、この講義が人気である理由が分かるような気がします。(対面)

・理学部1回生の集会所
かわいいイラストつきのプリント
ジョジョのオタクは絶対ハマる(対面)

通称「山口論理学」。もう一人の先生の論理学、「木3論理学」「安部論理学」と合わせて論理学の講義は京大生の中で超大人気。
山口先生のほうが、雰囲気が緩く、話がわかりやすいらしい?おすすめ。IIは非古典論理へとすすみ、真偽二値から外れる、「~は可能である」のような主張を扱うことを試みる。
ただし、コメントで「レジュメを完璧にすれば試験で満点すら狙えます。」とか書いてるけどこれは話半分に聞いておき、心してかかろう。いざテスト勉強する段になって、自分の理解度の低さに絶望する人多数。安部論理学と併せてこの単位取得率のなかなかの鬼単。
ちゃんと理解すれば単位はくるから大丈夫…
※わたしは安部論理学を60点ジャストで切り抜けました

ちなみに安部論理学のほうは、もう10年近く変わっていない簡素な過去問(簡単に解けるとは言っていない)で有名。こちらはIIで古典論理をそのまま進み、ゲーテルの不完全性定理の証明まで進む。自らの力で論理学を学ぶ自信があるひとはこちらをどうぞ。ちゃんと出来れば単位コスパ最高の授業。

ILASセミナー :西洋思想史 安部 浩 前期:金5
人社群-哲学・思想 平常点と定期試験 N/A

カントの「純粋理性批判」の序論を英訳で読むゼミ。本文自体は(英語で読むことを考えても)そこまでの難易度ではなく、進むスピードもゆっくりだが、その分先生の解説と補足説明が熱い。カント哲学の予備知識が高校倫理程度でも全く問題ないほどに根本的なところから説明してもらえる。読んだ範囲は5ページほどだけで、本書の言う「理性」や「批判」とは何のことなのか、つまり本書の出発点を理解するために、難解なカントの文章を紐解いていくようなゼミだった。後期の「西洋思想史基礎ゼミナール」はこの続きとなる予定だそう。
とはいえもちろんILASセミナーなので、自分の割り当てられた範囲を和訳して、毎回文章を少し読んでくれば準備としては十分な軽さだった。
本文から派生した先生のトークが面白いので、それだけでも聞く価値はあるかもしれない。

なんで論理学の先生と同じ人がやってるんですかね。後期西洋思想史基礎ゼミナールは時間が金2に変わるので注意。

倫理学II 佐藤 義之 後期:金4
人社群-哲学・思想 小テストによる 72.0%

・授業に行って話を聞くだけで単位が来る(これが楽かどうかは個人差あり)。前後期で連続した内容で、「道徳を守る」ということに対して、色々な思想家の主張を紹介しながら、後期の最後には驚くべき答えが示される。倫理や思想家等についての前提知識は不要。先生の絵がかわいい。(対面)

フランス現象学が専門の哲学の先生。
この先生の人間実践論Iを去年受けてたんだけど、オンライン講義になって板書と音声が毎週配られ、前半後半の2回小テストで成績判定するだけだったのであまり記憶にない…

ジェンダー論 落合 恵美子、川島 隆、丸山 里美 後期:火3
人社群教育・心理・社会 平常点100% 70.4%

・リレー講義でジェンダー論についてさまざまな観点から学べる(対面)

近年重要性を増しているジェンダー論の基礎講義。
学内外からゲストスピーカーを招いて色々やるらしい。
ジェンダー論を学んでおいて損はないです、色々考えさせられます。
この系統だとやっぱり文学部のほうが強いよなあ。
この講座は京都大学男女共同参画推進センターの提供講座らしく、去年の講義動画がセンターのHPにあがっている。

ILASセミナー:ジェンダー論 石岡 学 前期:水5
少人数群 平常点30%、発表20%、期末レポート50% N/A

・ジェンダーに関するテーマ(特に現代社会における問題)を広く扱います。恋愛・性行動から社会構造・経済的な話題までとりあげていて、基礎的な知識が身につきます(詳しい人にはやや物足りない時もあるかもしれませんが)。特に、自分が何となく知っている気でいたこと・イメージだけしか持っていなかったことについての「正確な」知識や多角的な視点が得られる機会、という意味でも有難かったです。
また、シラバスにもあるように、議論において求められる「その場で自分の意見を考えて述べる」力が1回生(に限らずですが)のうちから鍛えられます。私がこのILASセミナーを受けた時は、詳しい人/初学者、議論慣れしている人/慣れていない人、どちらもいるという印象でしたのでゼミの経験が無くても酷く置いてけぼりという心配はないと思います。
授業は最初の30分ほどでその週の担当者が発表、次の30分ほどで4,5人ほどのグループに分かれて議論、最後の30分ほどで全体議論です。オンラインの時はZoomのメインルーム→ブレイクアウトルーム→メインルームで行いました。ただ対面最初の2週間は密を避けるということで、グループに分かれず、発表後そのまま全体での議論に移りました。(両方)

後期はジェンダー論基礎ゼミナール(水5)。入門書1冊を概観する前期と異なり、論文集や各個人の活動をもとに発表という各論性が強くなる形。わたしは基礎ゼミの方を1回生の時に取っていたが、当時唯一PandAを使っていたこの講義でレポートの提出を忘れて落とした。今なら考えられない状況。

日本近代文学II 須田 千里 前後期:金3,4
人社群芸術・文学・言語 対面遠隔で変化 68.3%

・文学に対する愛が感じられ、読んだことのある作品についてなるほどそういう見方もあったのかと感心することも あまり板書をなさらないのでその分講義に集中できるのも〇(対面)

・短めの作品を扱うので読書が苦手な人にもオススメ
高校までとは異なる深い読み方ができる(対面)

・まず対面非対面を問わず授業が面白かったです。対面時は特に厳しい雰囲気の授業でもなかったので、リラックスして授業を受けられました。授業で扱う文学作品も面白かったです。あと比較的良い成績が取りやすいと思います。成績評価は四、五回の小テストと期末レポートで行われましたが、小テストは授業を受けていたらとても簡単、受けていなくともある程度は解けるテストでしたし、レポートも甘めに採点されていた気がするので、楽にA+を取れる授業だと思います。(両方)

日本近代文学、ファンが多いですね。
前期は短めの作品からそのメインテーマを読み解き、後期は長めの作品1~2個(今年度は夏目漱石『彼岸過迄』が題材となる)を冒頭から末尾まで読み込む講義です。

日本史I,II 熊谷 隆之 前後期:金3,4
人社群歴史・文明 期末試験 70.7%

最終レポートでは、ほぼ自由にテーマを決めることが出来る上に、採点も優しいので 自分が日本史強者になれた気分になれる!!れ

外国文献研究(全・英)-E1 :英語で読む聖書とその解釈 勝又 直也 後期は火1,水3
人社群-外国文献研究 平常点70%、テーマごとの小試験30% N/A

・ユダヤが専門の先生による(旧約)聖書読解がめちゃくちゃおもしろい、聖書という世界で基本的な文献だから知っておいて損はない。(オンライン)

・とにかく面白いです。聖書の1つの章に関して現代英語聖書と古い英語聖書の読み比べ、ユダヤ教ラビの解釈、研究書の流し読み、まとめテストの4回に分かれて講義が行われます。個人的には聖書のラビ解釈に関して学べるところが推しポイント、「そんなことしちゃっていいの?!」みたいなアクロバティックな解釈でユダヤ教とその生活について思いを馳せることができます。あと聖書の様々なバリエーションに触れることができてワクワクします。激推しです。(オンライン)

聖書購読はいいぞ。
英文読むのは正直重いけど、こういうE1はいいぞ。
旧約聖書の不思議な点の議論とかほんとに人類必修だろ。

外国文献研究(全・英)-E1 :シェイクスピア入門 桑山 智成 後期は木2,3
人社群-外国文献研究 暗記発表20%,平常点30%,レポート試験30% N/A

そもそも題材(ハムレット)が面白い
先生がイケメン
講義中に当てられはするが、どんな意見を言ってもとても優しく対応してもらえる
先生がイケボ
平常点も毎授業後に感想を書くだけ
先生の英語の発音が良すぎて耳が幸せ
(オンラインだったため?)レポート試験は無し、暗記発表も読んで良し
先生がイケメン!
先生がイケメン!!
先生がイケメン!!!(両方)

わたしの1回前期のリーディングの先生だったな
リーディングはあまり価値を感じなかったけど(はっきり言ってそもそもリーディング・ライリスのシステムが悪い)専門で評価する声はよく聞く…

外国文献研究(全・英)-E1 :社会言語学 谷口 一美 後期は月4,5
人社群-外国文献研究 小テスト・中間期末試験・平常点 N/A

毎週の小テストで大部分の成績が評価され、2度ある中間テストもテキストの内容に関するものなので予習というか、ある程度はテキストを読んで授業を聞いてないとついていけない(単位取れない)けど、毎週の負担はそこまで大きくなく、また授業も聞いてればよくて、めんどくさい発表とかディスカッションが一切無いので、「予習とかはあってもいいけど授業時間は楽なE1がいい」という人にオススメ。(対面)

「予習とかはあってもいいけど授業時間は楽な語学がいい」わかりみが深い、去年はフラ語IIがオンラインになった恩恵をすごく受けていた。対面でもこのパターンあるのね。

PsychoanalysisII-E2 TAJAN,Nicolas Pierre 後期火3
人社群-教育・心理・社会 平常点30%、小課題30%、期末試験40% N/A

・講師がイケメンで男ながらも目の保養になった。
プラス、成績評価エグ優しい(オンライン)

まあそういう観点も大事。

Topics in Cultural Anthropology I-E2 De Antoni, Andrea 前後期水2
人社群-地域・文化 平常点40%、試験60% N/A

宗教人類学のE2にあたる講義。最終的に5人しか残らずゼミ同然になっていたので人を選ぶんだとは思う。
ヴェネツィア出身の長髪お兄さんが心霊スポット(京都)・恐山・新興宗教など、現代日本での事例をぽんぽん出しながら分野の基礎部分をさらっていく。道中で出身地の風習もちょくちょく紹介してくれる。喋り方はかなりフランクで対面だとややテンション高め。前期を通して記述式の試験(3-4問)×2以外の課題はなく、対面復活後も試験は学生の多数決を取りオンラインにしてくれた。神。

同じ先生で各論でないCultural Anthropology I-E2(木2)もある。

理系全共

体系的に開講されていて個々の先生の厳しさが分からないものが多いので単位取得率N/Aが増える

基礎物理化学(熱力学) 吉田 寿雄 前期:月1or水4
自然群-化学 レポート20%、試験80% N/A
基礎物理化学(量子論) 吉田 寿雄 後期:月1or水4
自然群-化学 レポート20%、試験80% N/A

・先生がかわいい!(オンライン)

吉田先生の雰囲気いいよね、ぼくは自然科学は全く履修してないから科目としてはノータッチなんだけど、去年総人のオンライン交流会によくいらっしゃってた。総人の自然科学系の先生はだいたい優しくて、文系入試から理転する人でも手取り足取り教えて勧誘しようとしてたり。​

化学概論I,II 中村 敏浩 前後期:金5
自然群-化学 平常点50%、レポート50% 76.5%

・文系向けの化学の講義です。結論から言うと、楽単かつ面白い講義でした。出席確認は毎週pand Aでテストクイズに回答する形で行うのですが、それも3択クイズ一問と、感想を書くだけ。成績評価はその出席点が50%、論述式の期末試験が50%です。期末試験に関しても「〜(クソデカテーマ)について知るところを述べよ」的な問題が5,6問で、正直聞いていればほぼ満点取れます。また、面白さの面については、非常に文系に配慮しつつもエントロピー増大則やボルツマン分布など、一部高校範囲を超えるような高度な「化学概論」を学べます。対面で授業できた週に質問に行くと、授業後2時間ほど聞くこと全てに丁寧に答えてくださり、正直大学で1番学問をしていて楽しいなと感じた時間でした。化学も勉強してみたいけど簡単に教えて‼️というワガママな文系にオススメです‼️(両方)

え、よい。

基礎地球科学A(宇宙誕生から現在まで)  酒井 敏 前期:金1
自然群-地球科学 出席・試験による N/A
基礎地球科学B (現在の地球環境の仕組み 酒井 敏 後期:金1
自然群-地球科学 出席・試験による N/A

・基礎地球科学とかではなく、京大生としての生き方が学べる。後期の基礎地球科学Bと合わせて受けてほしい。(対面)

・酒井先生はとても京大らしい先生という感じがする。
授業内容自体も面白いが、それ以上に先生の話から学ぶことのできる京大生としての生き方、研究者としてのものの考え方を学べる点がとても素晴らしい。これまで自分の考えもしなかったような考え方、ものの見方に気付かされ大きな財産となった。京大らしい授業を受けたいと思っている人に強くおすすめしたい講座。
評価自体も厳しくないので気軽に受けてみてほしい。(オンライン)

・文字通り「地球科学の基礎」。内容としては初等的な内容が多いので、これまでその分野に触ったことがある人には少し不満が残ると思われる(実際私がそうだった)。一方で、酒井先生は京大変人講座を主催しており、本人も京大を代表する「変人」であるので、そういった京大の「変人らしさ」「自由の学風」のようなことに関して、豊かな知見が得られるとは思う。ちなみにこの点について私の場合は、いずれもリレー講義で酒井先生が一部を担当する「地球科学実験」(全共)と「地球と生命の起源と進化」(総人専門)で重複した話が出てきたので両方は取らなくてもいいとは思う。(オンライン)

総人・人環の名物教授、酒井先生の基礎講義。
酒井先生は、「京大変人講座」を主宰してたり、京大の学風を形作って当局の方針と一線を画す教授の代表例。
人環の自然科学系教授は変な人が多くておもろい。

力学続論 阪上 雅昭 後期:水3
自然群-物理学 試験100% N/A

・力学に触れたことがない人でも分かるように具体例を交えて教えてくれる。工学部の選択必修か何かであるが、理学部の人たちも興味があればとればいいと思う(対面)

自治の集まりとかにも顔を出してくれる阪上先生。
総人の先生らしく優しい。あと雑談が面白い。授業受けたことがないから知らないけど授業のなかでもそうらしい。

現代の素粒子像 リレー講義 後期:金5
自然群-物理学 平常点60%、レポート40% 71.3%

・素粒子物理に興味がある人にとてもおすすめ。
現在素粒子物理の研究はどこまで進んでいるのか、そして素粒子物理を理解するのに必要な基礎的なことを簡潔にかいつまんで講義してくださるリレー講義。ただし川合先生と畑先生は今年で退官されてしまったので来年度の内容は変更されているかもしれない。
川合先生の回ではいきなり場の量子論をすさまじいスピードで講義されたのでなんこっちゃよくわからなかったがこれはこれで素粒子理論物理の凄さ、そして本当の天才を肌で感じられたのでこれはこれでよかった(レポート課題はとても簡単なもので心配しなくていい)。
他の先生も上回生で扱うものの触りを1回生にもわかるような数学で解説してくださったり、素粒子実験の仕組みを解説してくれたりと物理好きにはたまらない内容だった。
一人の先生につき一度レポートが出るが真面目に授業を聞いてれば普通に解ける(最低でも単位はくる)難易度で、たまに授業の内容が難しすぎることがあっても安心して良いと思う。(オンライン)

中家先生、田島先生は残留して新しく先生を二人加えて今年も開講されてますね。
フロンティア講義は単位自体は楽単なことが多い、専門的なこと課せるわけないので。

化学と生物の分子集合学 高等研究院のリレー講義 後期:木5
自然群-生物学 平常点60%、レポートorプレゼン40% 67.3%

・今年度(編者注:2019-20)から開講された講義で、iCeMsでバリバリ研究している先生方3名からノーベル賞に関連した非常にわかりやすく興味を引く講義を受けることが出来る。また、期末には有志学生によるプレゼンテーションがあり、優秀な学生による価値あるプレゼンテーションを聞くことが出来る(対面)

iCeMs(物質-細胞統合システム拠点)すごいよね。化学を中心に自然科学の中の学際研究を進めるための京大附属研究所で、最近成果上げてる。(このまえ新聞に取り上げられてた。)
こういうフロンティア系の各論授業は、先生の最先端の研究を講義に下ろしてくれるから、その道に進もうと思っている人は受けておくべき。(全員が全員わかりやすく話してくれるとは限らん。この講義はそのあたりもよいらしい。)
また、成績評価が緩い傾向にある気もする。

神経生理学の基礎 細川 浩 後期:月3
自然群-生物学 試験100% 54.9%

・とにかく細川先生がかわいい。たまにスライド上で謎のモンスターを産み出す。先生を見ることに価値がある授業。神経生理学についても分かりやすく説明出来ていると思う。内容は決して難しくないので、時間が空いてたらとりあえず登録しよう。(対面)

生存圏の科学概論I,II 生存圏研究所のリレー講義 前期:月2/後期:木2
統合群-環境 平常点40%、試験60% 72.4%

・文理を問わない。珍しい統合群。授業に出さえすれば単位はくれる。(学期の冒頭で宣言)(対面)

確かに統合群ってすごく珍しい。
環境問題とかに対する学問的アプローチを学ぶ授業なのかな。
人類社会の持続と地球環境の保全の両立を目指した「生存圏科学」の拠点形成のための研究所である生存圏研究所の教授陣による講義。

微分積分学(講義・演義)A,B 角 大輝 前後期:木2(講義)、水3or4(演義)
自然群-数学 試験等 N/A

・これほど教育にエネルギーをつぎ込んでくれる大学の先生は(特に数学では)いないと思う
先生の熱意ある授業がほんとうに推せる
総人生は数学が必須でもないし、そんなに将来役に立つかはわからないけど
「これが大学数学か」という精密な論証が要求される厳しい世界をのぞいておいて損はないと思う(対面)

・対面→最前列で受けたときの臨場感が最高。
こまめに質問・コメントがないか、黒板消してよいかと聞いてくださるのがありがたい。
質問対応がとっても丁寧で、くだらないことを聞いても対応してくださいます。文系学生に紛れて理系学生もたくさん質問できてよかった。微積頑張ろうってなる。
オンライン→書籍紹介もあって新鮮で楽しかった。(対面でも続けてくださって楽しかった)

総人・教育のクラス指定の微積
角先生の熱意ある授業はいいぞ!!
数学を専門にしたり、情報や物理など高度な数学が要求される専攻以外で線形・微積がどれほど将来役に立つかはぼくもよくわからないし、それで週3コマ潰れるのは痛いけど、この精緻な議論が大学理系なんだって知っておいて損は無いと思う。

基礎化学実験 基礎化学実験授業担当教員 複数開講
自然群-化学 出席状況と実験態度とレポートによる 93.8%

・毎週の実験レポートがしんどいが、実験内容は刺激的かつ面白い。(蛍光物質や指示薬を作ったり、含有金属の推定など)(対面)

地球科学実験 人環教授を中心に多数 前期火3-4または後期金3-4
自然群-地球科学 出席状況と実験課題とレポートによる 89.9%

・楽しい!ドローン飛ばしたり重力計ったり、普段できないことがたくさんできる!評価も甘い!最推し!!(対面)

文系のフィールドワーク実習・理系の基礎実験を強く推す先生方は非常に多い。
やはり、自分の手を動かして学術の対象となる領域を感じることは極めて重要だし、さらにはこれらの活動が実際に自分が研究することになったときの日常となるからである。
こういった実習が肌に合わない学生も多いが、それを早く見極めることで少なくとも将来の進路決定に役に立つ。
(なお物理学実験・基礎化学実験は受講者全員大変っていってる、がんばって)

植物自然史I,II 瀬戸口 浩彰 前期金1、後期金2
自然群-生物学 試験100% 41.5%

・先生の話が興味深い。
一限ではあるが、植物自然史とネットで調べると過去問とその答えを載せているブログが出てくるのでそれを確認すれば単位も取れると思う。(対面)

シラバス曰く「一人でも多くの受講者に、植物学を「面白い」と思って貰うこと」を目標にしているらしいので、この感想を見るに成功してるっぽい。すごい。
教授の本業はやはり研究に向きがちなので、こういう教育に情熱を割いてくれる人は重要。
なお植物自然史IIIは別の先生。

Everyday Life Chemistry-E2 Amelie Perron 後期:木4
自然群-化学 平常点30%、小テスト50%、発表20% 95.2%

“ベーコンの香り”、”低カロリー食品”みたいな日常の裏に隠れる化学を学ぶ授業らしい。

・綺麗、かわいい、声も綺麗、発音も綺麗、なのに子持ちらしいけど好きになっちゃう背徳感(対面)

これ載せるか悩んだけど。それでE2科目をとる動機になればいいのかもしれん。

Honors Mathematics A-E2 Karel SVADLENKA 後期:火3
自然群-数学 宿題・発表40%、中間期末試験60% 41.5%

なんかシラバスには線形微積Aを既習として、後期から線形微積Bと平行に意欲ある生徒に発展的な内容を 英 語 で やるって言ってるけど…怖いけど…
まあ向いてる人にはオススメ講義らしい

・講義ノートが、アルファベットより漢字の方が綺麗。(オンライン)

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専門科目(分け方雑…)

英米文芸表象論講読IB 小島 基洋 後期:月5
総合人間学部 平常点20%、和訳テスト40%、レポート40% 74.2%

・先生と受講生の視点がすごくて、そんな風に文学を読み解けるのか!!ってなる
先生のちょっと冷笑的?なキャラがいい(対面)

・授業としては、英米文学を原典のまま読み、その作品・作者の背景知識などを踏まえた解釈を、先生が講義として述べてくれるスタイルのもの。
個人的には前期ダントツNo. 1で取ってよかった授業である。授業内容も勿論良いのだが、この授業について語る上で、小島基洋先生その人について触れないわけにはいかない。
物語の解釈の圧倒的説得力・我々が気が付かない角度からの鋭い切り込み・時折漏れる文学研究者ならではの美しすぎる表現 などなど、1回の授業で、他人の人生を変えうる先生だと感じた。
私は、初回の授業終了後、良い映画を見た後の脱力感のようなものが体を襲い、しばらく動けなかった。取って後悔しない授業だと思う。(両方)

ぼくの最推し講義かもしらん、めちゃくちゃ先生の読解フレームワークがよい。世界を見る目が変わるぞ。
重複履修可能でテーマも「愛と喪失」「相対する感情」「ハリー・ポッター」「ジェームズジョイス(先生の専門の中心となるアイルランドの作家)」と変わっていくので受けたいテーマが開講されていれば是非受けよう。
今年は前期が再び「愛と喪失」、後期が「批評を読む」
受講生も先生のファンが多くてコメントシートのレベルが高い。先生曰く、「ここは選抜された甲子園みたいなものですからね」。理系1回生のぼくはずっと唸ってた。

西欧近現代表象文化論演習IVA,B 桂山 康司 前後期:火3
総合人間学部 筆記試験60%,平常点40% 74.2%
英語学英文学(講読) 桂山 康司 前後期:火3
文学部 筆記試験60%,平常点40% N/A

先生が一番授業を楽しそうにしてる。人間味もある。ああこの道を楽しくてひた走ったんだなって感じた。そんな熱意と魅力を感じられてすごく印象的だった。テンションの上がり方が可愛い。

人環の名物教師、桂山先生に文学部生側からリストイン。今始めてこの科目が英語学英文学購読として開講されてるの知った。ちなみにわたしも受けてたのですが、今期筆記試験はオンライン化しました。

近代移民史演習B 徳永 悠 後期:木2
総合人間学部 レジュメ・各週の考察・期末レポート 100%

・各自が課題論文を読んできて、代表者がレジュメを作って発表、その後議論、というまさに大学のゼミ、という感じの授業。
先生が議論を回していくのが上手い。ゼミは、参加者によって議論がどう転がっていくか分からない所も楽しいのだけれど、散漫にならず、限られた時間内でトピックを絞って議論を進めていけた。
学生への要求が明確で、毎週課題論文を読み議論をするうちに、論文を読み考える力がついていくのを実感できた。(オンライン)

たしか最近来た先生。総人交流会のラジオ企画でご一緒したけどすごい話しやすくて優しい先生だった。総人によさそう。
最初の内はその学問分野がどんな理論を構築してきたのか、先人のガイダンスに沿って行くことが楽だけど、どこかで論文を読んでいく演習しないとね。こういう科目は積極的に取った方がいい。

代数学入門 尾高 悠志 後期:月3
理学部
試験100% 39.9%

・レベルの高い講義で心を鍛えてくれる。(オンライン)

高レベル…鍛え上げ…理学部怖い。
でもオンラインの数学の授業で学生の心つかむの凄いな。
むしろ数学だからオンラインでも神髄を飛ばせるんだろうか。

幾何学入門 伊藤 哲也 後期:水3
理学部
試験100% 41.9%

・とにかくモチベーションが沸く伝え方をしてくれるし、わかりやすい。ウェルディファインドについてよくわかる。(オンライン)

詳しく知らないけど理学部の数学は先生持ち回りで難易度が先生によって変わるので単位取得率あてにならなさそう。去年単年のものを載せることにした

植物分子生物学 嶋田 知生 前期:水1
理学部
平常点30%、試験70% 52.2%

・講義14回くらいの半分が分子生物学で扱う解析機器の説明がある。もちろん、植物との関連や、後半は先生の研究についてが話される。しかし、植物方面に行くつもりがなくても、実験をあまりやってこずに、入学した生物系の人や生物に興味がある人には、面白く感じるだろう。課題も軽い調べものがコンスタントに出るだけで楽であるし、その課題に質問を記しておくと、講義の最初にフィードバックが返ってくるのも高評価の所以である。(オンライン)

ゲノム情報解析入門 寺内 良平 後期:火4
農学部
平常点80%、レポート20% 84.1%

・授業資料も説明も丁寧。Pythonを使ってゲノム解析の基礎を教えてもらえる。ものすごくゆるい課題(ほぼ資料のソースコードコピペするだけみたいな)をちゃんと毎回出してれば高得点がもらえる。最初の方はゆるくて退屈かもしれないけど、後半の方になると結構ちゃんと機械学習とかにも触れるので意外と勉強になります。(オンライン)

昆虫生態学II 松浦 健二、高田 守 後期:月3
農学部
毎回の小テスト(コロナ特例)

松浦先生の話がとにかく面白い!
専門的な内容はわかりやすくかつ熱意をもって話してくれるし、「なぜ研究をするのか」とか「大学はどうあるべきか」といった話もしてくれる
さらに学生目線で物事を考えてくれるのが嬉しい
期末試験の内容も授業の最終回で教えてくれた
学生のやる気を引き出してくれて、受けていくうちに楽しくなる授業で本当にオススメ
…まあ自分は落単しましたが() (両方)

英語科教育法I 若本 夏美 通年:月1
教育学部(教職) いろいろ 79.2%

・中学で英語の先生をやっていた方なだけあって、やはり授業が上手い。生徒のことを考えた授業のデザイン(適度に雑談をしてくれたり、全員が参加できるディスカッションの場を設けてくれたり、前期は毎回小テストがあったり)。少人数なこともあってクラス内で仲良くなれます。(オンライン)

わたしも謎に英語教職も取る予定なので今期履修するぞ。
去年は数学科で教科教育法を受講していたが、中学生と京大生両方に教えられる先生って視点が高くてすごい。

教育心理学I,II(教育・学校心理学) 小山 智朗 後期:火4
教育学部(専門教職共用) 平常点60%、期末レポート40% 78.9%

先生が優しいand授業内容がおもしろい!

情報提供助かる。教職科目玉石混淆(石多め)なので…

紹介は以上!
このほかにも京大には魅力的な先生が多数います(きっとね)。
たくさん勉強して、知的好奇心を満たしましょう!

スペシャルサンクス:アンケートに回答してくれたたくさんの京大生

フォームは引き続き公開しておくので良かったらまたあなたの推し講義を紹介してくださいな、次回以降使います。