新社会人になって一ヶ月半、そろそろようやく生活が軌道に乗ってきて、それなりに考えて自炊が出来るようになってきた。尤も、わたしは基本的に意識の低いコスパ志向人間なので、インスタ映えするような華やかな自炊をしているわけではなく、如何に低リソースで自身が満足出来る、健康で文化的な最低限度の食事をとれるかばかり普段考えている。
さて、定期的な自炊とは、献立を考えるのが一番難易度の高いフェーズであることにはかなりの賛同が得られるとわたしは思っているが、別に毎日違う献立考えなくても、効率化に思うところがあったレシピを短期間で複数回作って改良していけば脳の計画リソースを食わない・中途半端な雑レシピより楽しい・調理過程への解像度が上がる・決定版レシピの手数が増えて良いと良いこと尽くめであることに気づいてしまった。大学時代からサークルで無限回発生した試作会文化の延長線じゃないか。いい風向きが吹いたところで、この増えそうな知見を書き記して定着させないといけないなあと思って整理のためにメモを残すことにした。ちょうど今、IT関連の本を仕事で使うために読んでいるのに読書メモをつけていて、こんな習慣は基本的に情報を能動的に覚えないつかもとゆうたにとって初めてのことであったが、かなり効果を感じてアウトプットの習慣って大事だなあになっている。あと、身寄り少ない東京へ出てきたわたしが人生に彩りを自ら見いだしていくためにもアウトプットの習慣って大事だなあになっている。まあ、こういうことは得意でもないし、まだ社会人リズムの側もこれからというところだし、そもそも書くほどの知見が無い日も多いと思うので毎日は書かない可能性が高い、さて頻度どれくらいになるでしょうか…
本題。今日の献立は昼:親子丼、夜:高菜出汁醤油パスタ。両方ここ1,2日の間に作ったレシピの改良テスト。
昼:親子丼
親子丼って変な食べ物だと思う。まず名前がヤバい。サイコパスか?そして、料理として本質的な話に実は鶏のプルプル感って白ご飯と合わないんじゃね?みたいな話もされている[要出典]
今回テストしたのは、「ブラジル産の解凍売りの鶏モモ肉を購入後再冷凍しても耐えるか」。あまりいいことだとはされないと思うし、わたしも基本的にこれまで避けてきた。しかし最近、自炊効率化のために、冷凍食材をガンガン導入していて、冷凍野菜は10種類くらいストックしている(業スーだと200円/500g、手間も含め本当に破壊的だと思う。)肉は薄切りにされて売っているスペイン産豚バラ(110円/100gくらいじゃなかったかな、バラであることと、これも薄切りを適量使える手間も含めてめちゃくちゃ便利に使っている。)と牛バラをストックしていて、あとは常温の大容量パックで売っている鶏モモを自身でぶつ切り・小分けにして冷凍していたのだが、最近鶏肉高くないですか?もともと貧乏性で特別な(必要性の高い場面での最低限の牛肉など)場合を除いて肉に100円/100g以上払うことに心理的抵抗感があったわたしからして、最近そうとう効率良く買わないと鶏モモで100円/100gを超えてしまう、これは流石に遺憾なので、さらに肉原価を下げる手段として一番メジャーな「ブラジル石板」こと2kg冷凍売りの鶏肉が使えないかなと思うのは自然な発想であろう。鶏肉の問題点は薄切り・フィレという発想が無いことである(これは冒頭で述べた、鶏の食感問題と大きく関わって居ると思う。このプルプル感は基本的には鶏の活かすべき長所とされていて、それ故にぶつ切りで使用される割合が高いのだとわたしは解している。)なぜ問題かというと、塊で冷凍されてしまうので、任意の単位で取り出すことが極めて難しい。これが出店やコンパとかなら鶏肉2kgなんて一度に無くなるので問題化していなかったが、一人暮らしとなると、2kgの鶏肉は少なくとも10回分以上である。すると、長期保存を考えないといけないので、解凍→使いやすい単位に切り分け→再冷凍→使う時に丁度良い大きさのを選んで解凍、というフェーズを踏まなくてはいけない。このときの問題点が①自由度②面倒くささ③品質である。自由度に関しては、色々な単位のを揃えることで対応する。最近は150g単位と200g単位を用意している。100gとかも作ろうかな、大きさの方がまだ方策決まって無くて、半解凍の肉に直接刃を入れて良い雑包丁でも買おうかな。面倒くささは正直あるけど2kgだと料理15回に1回とかなので、まあエネルギーあるときを見てやればまあ。そしてここまで長くなった品質が今回の調査対象範囲で、あっさり鶏肉の味を見れる親子丼にしたというわけ。まあ、特に凄い感想もなく、「確かに食感を中心に品質は落ちるが、現在のインフレ情勢で60円/100gを実現するためにはそう文化度も下がらない現実的な選択肢」という感じ、導入決定。早速夜の買い出しで業スーまで自転車飛ばして石板1枚買ってきて、今冷蔵解凍している。ところで、125L冷凍庫を一人暮らしで使っているにもかかわらず新生活2ヶ月目でもう8割方使ってるけど大丈夫そ?既にこの石板を格納するスペースがあるか心配なくらい。
ところで丼モノの味付けって難しくないですか?わたしはある程度の低リソース健康オタでもあるので、一応1食の塩分量2(~3)gを目安に自炊しているのですが、丼特盛り1杯に対して醤油大1(=食塩相当量2.5g)+出汁くらいだと全然薄く感じる。このあたり要改良、また方策考えよう。
夜:高菜パスタ
夜は最近ハマっているワンパンパスタ。自炊するのに必要最低限の道具と十数分があれば出来てちゃんと美味しい最高料理。ところで、最近なるほどなあと思ったものにイナダシュンスケさんのイタリアンの歴史論がありまして、これによると茹で置きナポリタンに代表される古の時代と、イタリア料理をリスペクトする現代の間に「ハザマのスパゲッティ」があったのだという。これらは和風スパゲッティや「洋食」の技法を用いた小技の効いたものと特徴付けられる。なるほど、確かにある。しかし私の中ではこれまで、これらのパスタは店で食べるスペシャルなモノと位置づけられてて自分でパスタを作るときに候補に上がってこなかった。イナダさんによる交通整理を踏まえて考えるとこの小技の効かせ方はわたしの効率化料理方針に凄い近いじゃないか、と気づいて最近この方面を開拓するフェーズが来ている。
高菜パスタの今日の検証変数は「塩分を入れるタイミング」と「冷凍野菜を入れるタイミング」である。基本的に熊野時代は雑自炊しかしてこなかったので、全部入れて煮込めばそれなりに美味しく食べられるヨシ!の方針だったが、このあたりの調整が(特にワンパンパスタでは)肝になることが判明してきた。これまでの知見として、塩分の半分程度を茹でるタイミングで入れ、煮詰まってきた段階でもう半分入れることによってある程度中に染みこみ、でも表面にちゃんと味がする状態になるという方針が立っている。今回、8分の茹でスタートのタイミングで醤油大0.5・減塩ほんだし小1/5程度を入れ、残り5分で冷凍ブロッコリー(少しもたついて)残り4分で冷凍茄子、8分経過してから醤油大0.6程度と高菜20gであえて煮詰めたが、これで前回よりはるかに美味しく出来たのだが、
・ブロッコリーの食感・味は改善、更に火の入れ短くて良い→残り4分弱程度?
・茄子は味が染みこみ切らず、よく考えたら揚げ茄子の食感なんて煮崩れなければどうでもいい→残り8分で入れてしまっていい
・麺の味は前回の方がきまっていた→野菜の味と合わせて、最初大0.6・最後大0.4くらいで調整すべき?
という感じ、まだ改善点があるので近々また登場予定。
…当初の執筆予定からすると余談部分をメインに3000字も書いている、気づいたらもう日付が回ってしまう時間、これ次回以降どうしようかな。